就職問題懇談会(事務局:文部科学省)は11月7日、大学・短期大学と民間企業を対象とした「2017年度 就職・採用活動に関する調査結果(速報版)」(2017年8月1日時点)を発表した。

企業の6割が解禁日より前に選考活動開始

企業に対し、今年度の採用選考活動(面接等)の開始時期を尋ねると、「6月」が33.8%と最も多かったものの、全体の59.3%が選考活動が解禁になる6月1日より前に開始したと回答。その割合は前年度より2.3ポイント増加した。規模別にみると、6月より前に選考活動を開始した割合は、大企業で前年度比0.3ポイント減の56.4%、中小企業で同4.4ポイント増の62.1%に上った。

採用選考活動(面接等)の開始時期

採用選考開始時期を6月より前にした理由を聞くと、「競合する他社よりも早く学生に接触するため」が59.1%で最多。次いで「早い段階で来年度の採用者を確定しておくため」が48.8%、「以前から採用活動を独自のスケジュールで実施していたため」が34.5%と続いた。

内々定を出し始めた時期は、「6月」が40.3%、6月より前は同4.8ポイント増の39.6%。規模別にみると、6月より前に内々定を出し始めたと答えた割合は、大企業で同4.1ポイント増の39.7%、中小企業で同5.7ポイント増の39.5%となった。

大学の調査期間は2017年7月13日~8月10日、有効回答は1,037校。企業の調査期間は2017年7月20日~8月10日、有効回答は1,034社。