普段、なにげなく配置しているさまざまなインテリア。特に一人暮らしの場合、部屋の狭さもあって自然とこうなってしまった……ということもあるかもしれません。今回は風水の専門家である工藤沙美先生に、一人暮らしで気をつけたいポイントを伺いました。
一人暮らしで気をつけたい風水上のポイントはどこですか?
「まず、ベッドの配置です。部屋全体を見渡せる場所にベッドを置くと“気”が安定し、落ち着いて眠ることができます。具体的にはベッドに横たわった状態で部屋のドアが見える位置がいいでしょう。また枕元の後ろが壁だと、背後から運気がバックアップされます。もし枕元の後ろが窓の場合は、必ずカーテンを閉めるようにしましょう。そうすれば壁の代わりの役目を果たしてくれます。
また天井が低い部分は“気”が淀みやすいので、寝る時の頭上にエアコンや梁(はり)がこないようにベッドを配置することも大切です。どうしても配置しなければならない場合は、小さな水晶を枕元に置いてください。水晶は1000円、2000円程度のペンダント状のもので構いません。これが“気”を循環させてくれます」
ほかに気をつけるべきポイントはありますか?
「床に物を置かないようにすることです。よい風水の基本は『緩やかに気が入り、家の中を巡る』ことなのですが、床に物があると“気”の流れがそこでストップしてしまいます。また玄関に靴が大量に置いてあると、やはり部屋に“気”が流れ込むのが妨げられます。靴は1足程度を残し、あとはしまうようにしましょう。
それから『ダンボール』を箱のまま部屋の中に置いていると、人間関係のトラブルが起きやすくなります。『移動』の象徴であるダンボールがあると部屋が『仮住まい』となってしまい、“気”が落ち着きません。結果として学校や職場に馴染めない……ということになりがちなのです。早めに捨てるか、とっておく場合も畳んでしまっておくようにしましょう」
風水上のお勧めのインテリアとは
「季節感のあるインテリアや飾り物は、その季節の運気を呼び込むことができます。11月であればクリスマスグッズなどがよいでしょう。一人暮らしのワンルームであれば、扉に取りつけられるリースなどが場所をとりません。
それからキッチンは風水で『火』と『水』を象徴する場所なのですが、この二つは相性が悪く、“気”が乱れがちです。そこでこの二つの間をとりもつ『木』を象徴するアイテムを置くと、“気”が安定します。例えば観葉植物、もしくは緑色か花柄や葉の模様、木の生命力を表すストライプ柄のキッチンマットを敷くとよいでしょう」
ちなみに工藤先生には、『部屋の汚れや臭いは悪い運気を呼ぶので掃除も大切』ということも教えていただきました。健康的にも、精神衛生上も気をつけたいものです。ぜひ居心地のよい部屋にしてくださいね。
《取材協力》
工藤沙美 先生
日本生活空間研究会主宰。風水コンサルタント。英国公認インテリアデザイナー。宅地建物取引士。著書に「英国式風水で幸せになるインテリア術(トーソー出版)」、「子どものすくすく風水(泉書房)」、「かたづけ上手がツキを呼ぶ! 快適風水生活(成美堂出版)」他。
公式サイト:
工藤沙美の英国式風水 http://www.fusui.biz/