フジテレビ系月9ドラマ『民衆の敵 ~世の中、おかしくないですか!?~』(毎週月曜21:00~)で、主演の篠原涼子演じる市議会議員の夫・佐藤公平役を演じている、俳優の田中圭。市議会議員として奮闘する妻を"イクメンパパ"として支える役柄だ。そんな田中に、本人いわく「本当にただただいい奴」というキャラクターを演じる心境を聞いた――。
すごく尊敬する役柄
――今回のオファーを受けて、心境はいかがでしたか?
(高橋)一生さんとか、(千葉)雄大くんが演じる"議員側"だと思っていたので、あの篠原涼子さんの旦那役とは!と驚きました。篠原さんとご一緒するのは初めてだったので、すごく楽しみでした。
――篠原さんの印象はいかがですか?
さすがというか、バラエティでも歌手でも女優でもテッペンを行ってる方なので、やっぱすげえなぁと思いますね。人間的にも面白くて、お芝居もすごいのでご一緒できて良かったなと思います。
――ムードメーカー的な存在なんですか?
そうですね。でも、僕は家族のシーンしかないので、議員たちのシーンや楽屋の雰囲気は分からないんですけど(笑)
――ご自身の役柄については、いかがですか?
僕自身は、公平に対してすごく尊敬してるんですよ。仕事を奥さんに任せて、養ってもらうっていう感覚がまずなかったので。女性と割り勘するのも嫌なタイプなんですよ、自分の子供の面倒を率先して見るというのもなかなか難しいですね(笑)。疲れるし、超しつこいし、ママゴトとかケーキ屋さんとかやってると、なんで、外で芝居してるのに家でもやらなきゃいけないんだ、ってなっちゃう(笑)。でも、公平はそんなことを言わずに、智ちゃん(篠原演じる佐藤智子)を応援して、ちゃんとイクメンをやってる。無償の愛というか、本当にただただいい奴なんですよね。本当に尊敬するので、幸せになってほしいと思いますね。
息子役が「本当にいい子」
――ご自身の実生活で、イクメンパパはできていますか?
自分で「ちゃんとやってます!」とはなかなか言えないですが、やってると言えばやってるし、やってないと言えばやってないかな(笑)
――でも、実生活でのお子さんとのふれあいが、今回の芝居に生かされている部分もありますよね。
それは絶対あると思います。息子の駿平役の鳥越壮真くんが同い年ぐらいなんですよ。でも、彼が本当にいい子なので、家に帰ってうちのチビが全然言うことを聞かないと、なんでこうも違うんだろう…と思ったりしますけどね(笑)
――今クールは、テレビ朝日の『ドクターX~外科医・大門未知子~』と掛け持ちですが、それぞれの役柄が引っ張られることはないですか?
『ドクターX』は5年ぶりに帰ってくる役で、ある意味ベースみたいなものができているので、その部分は苦労してないですね。
家族の笑顔が確実に減っていく
――このドラマは「幸せ」が1つのキーワードだと思います。田中さんは、どんなことが幸せだと思いますか?
人によって違うとは思うんですけど、みんなが笑ってるっていうのが一番幸せなんじゃないかなと思います。今回のドラマでも、1話はなんだかんだ言ってみんな笑ってたんで、やっぱりすごい幸せだったと思うんですよ。でも、これからどんどん政治の深みにハマっていって、智ちゃんも子供も、家族の笑顔が確実に減っていくんです。難しいですよね。戦えば戦うほど、なかなか笑顔は出ないと思うんですけど、でも笑ってなきゃいけないなと思います。僕自身もまだストーリーのゴールを知らないので、何が幸せなのかって、考えると分からなくなってきますね。
――ちょうど、衆議院選挙が終わって政治に注目が集まる中でのスタートとなりましたが、図らずも良いタイミングになりましたよね。
そうですね、やっぱり政治は遠い存在だと思うので、少しでも身近になればいいなと思います。
――今回のドラマが、その架け橋になれば。
実際に智子みたいな思いを持ってる人はきっといると思います。現実社会では潰されるかもしれないけど、ドラマだからみんな興味を持ってくれるだろうし、台本を読んでいると、身近に感じられる部分もありますね。
――最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
そうですね…世の中、おかしくないですか!? おかしいんです! なんでおかしいのか、このドラマを見て、皆さんなりの答えを見つけてください。僕はそんなことを言っておきながら、一切政治には関わっていませんが(笑)。こうご期待!
●田中 圭
1984年生まれ、東京都出身。2003年、ドラマ『WATER BOYS』で注目を集め、その後も『ドクターX~外科医・大門未知子~』『軍師官兵衛』『東京タラレバ娘』などに出演。現在2児の父。
『民衆の敵 ~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~) |
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