人間、年齢を重ねると近くの文字が読みづらくなるもの。ふと気がつけば、iPhoneの画面は目から離したり近づけたりしてピントを合わせなければならない状態に。この現象を他人事のように考えていた数年前が懐かしい……などと言っていても埒があかないため、なにか策を練らねばならない。

iOSで文字サイズを変更する方法は大きく2つ、システムレベルで文字サイズを変更するか、画面全体の表示倍率を変更するかだ。前者の場合、対象となるアプリは「Dynamic Type」をサポートするものに限られ、iOS 11の場合メールとメッセージ、カレンダーに連絡先、そしてメモに限定される。一方後者の方法はアクセシビリティ機能の応用で、画面の拡大率を変えるために広大な画面の一部を映す形になってしまい、スクロールしなければアプリの画面全体を見られなくなる。緊急時以外は、前者の方法に頼りたいものだ。

とはいえ、システムレベルでの文字サイズの変更は操作が面倒。文字サイズを見直すたび、『設定』→「画面表示と明るさ」→「文字サイズを変更」の順に画面を開かねばならないのだ。もっとスピーディーに変更できないものか……

そこで利用したいのが、iOS 11で一新された「コントロールセンター」。カスタマイズが可能になり、一部機能をボタンとして登録できるようになったが、そのなかにDynamic Type対応アプリの文字サイズを変更する機能が含まれているのだ。

コントロールセンターに文字サイズ変更用のボタンを追加する操作は、以下に示すとおり。文字サイズが気になったときすぐに呼び出せるようになるので、iPhoneを目から離したり近づけたりする回数が減ることは確かだ。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』→「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」の順に画面を開き、「テキストサイズ」のプラスボタンをタップしてコントロールセンターに追加する

2 画面下を上方向へフリックしてコントロールセンターを表示し、追加された「テキストサイズ」ボタンをタップする

3 バーを上下方向へドラッグすると、文字サイズを6段階で調整できる

4 「カレンダー」などのアプリの文字サイズをすぐに変更できるので、文字が見づらく感じるとき活用しよう