iPhone Xが11月3日に発売日を迎える。9月に発売されたiPhone 8の販売数が前モデルに比べ弱いと見られているが、iPhone Xを加えた国内の新iPhoneの売れ行きはどうなりそうか。

iPhone X(画像:アップルNewsroomより)

iPhone 8とiPhone X。この2機種が今年発表された新iPhoneだ。iPhone 8は9月に発売、iPhone Xについてはパネルの確保が難しかったからか、発売日が11月にずれ込んだ。そして、発表前から本命はiPhone Xであり、iPhone 8はサブ的な存在として見られてきた。

調査会社の報告や各社など総合的に見ても、iPhone 8の販売数量はiPhone 7を上回っておらず、新iPhoneの販売面での評価はiPhone Xに委ねられてきた。そんな状況がしばらく続き、10月27日にiPhone Xの予約受付が開始。数日経過した今、最終結果が見えてきた。

1日にKDDIは決算説明会を開催したが、そのなかで田中孝司社長はiPhone Xの予約状況を含めた新iPhoneの動向についてコメントしている。田中社長によれば、iPhone 8の販売量はiPhone 7の7割程度とし、iPhone 8とiPhone Xを合計予約数はiPhone 7とほぼ同じとする。

この数値はKDDIに限った動向に過ぎない。しかしながら、膨大な契約者を抱えるKDDIの中で起きた人間の行動結果である。ドコモやソフトバンクでイレギュラーな動きが生じる可能性は否定できないが、他のキャリアでも同じ結果に近づくと見るのが自然だろう。そう考えると、おぼろげながらも新iPhoneの評価はできる。国内における新iPhoneの販売量は昨年と同等、売上自体は単価上昇分だけアップといった結果になりそうだ。