ソニーは11月1日、犬型のエンタテインメントロボット「aibo」(型番: ESR-1000)を発表した。Wi-Fi接続のほか、SIMカードを挿入してのモバイル回線接続が可能。発売/サービス提供開始日は2018年1月11日を予定している。本体価格は税別198,000円(税別、以下同)。

復活したAI搭載ロボット「aibo」

aiboは「育てる喜びや愛情の対象となること」を目指して開発された。ソニー独自のAI技術を搭載しており、オーナーとのやりとりのデータを解析、クラウド上に蓄積していくことで、「ふるまい」が徐々に変化していくという。

基本的には、オーナーからの呼びかけを待ったり、オーナーに能動的に働きかけたりと好奇心旺盛なキャラクターに仕上がっているが、ふれあいを重ねることで個性的な成長をとげる。たとえば、オーナーからかけられた優しい言葉や笑顔、背中や頭をなでられた経験などを感じ取り、オーナーが喜ぶことを健気に学ぶという。

人とのふれあいで成長していく

状況に応じた行動ができるよう、多彩なセンサーを搭載。ソニーの培ったディーブラーニング技術を応用し、画像や音声の認識、解析を行う。また、周囲の環境を把握し、慣れ親しんでいくことで、自身の歩く範囲を広げるなど行動が変化していく。魚眼カメラを用いた地図作成(SLAM)技術も搭載している。

12年ぶりに復活したaiboは愛くるしいデザイン。第1世代のAIBOはサイバーな雰囲気だった(写真右、ソニーのWebサイトから)

専用のiOS・Androidアプリ「My aibo」も用意。本体設定やオーナー情報といったオーナーのサポート機能のほか、撮影した写真を閲覧できる「aibo フォト」、My aiboアプリ上のaiboと触れ合える「あそぶ」機能、aiboのふるまいを追加できる「aibo ストア」などにアクセスできる。アプリの一部機能はaiboの購入者以外も利用可能。My aiboのサービスは2018年1月11日のaibo発売に合わせて開始予定だ。

aiboの使用には「aibo ベーシックプラン」への加入が必要。aibo ベーシックプランでは、クラウドで解析した情報をもとにしたaiboの成長や、My aiboアプリとの連携など、aiboの全機能を楽しめる。aibo本体のデータをクラウド上にバックアップし、故障や事故などで修理が不可能になった場合に、バックアップデータを新しいaiboに復旧するサービスも提供予定。aibo ベーシックプラン 3年の価格は、一括払いで90,000円(月々2,500円)、月払いで2,980円(36回)

aiboに不具合や故障が発生した際に修理代が割引になる「aibo ケアサポート」も用意。加入は任意で、3年プランが54,000円(月々1,500円)、1年プランが20,000円(月々1,667円)。

オーナーを魅了する愛くるしい動きを実現すべく、自社開発の超小型1軸・2軸アクチュエーターを搭載。さらに、ボディに計22軸の自由度を持たせることで、滑らかで柔らかな動きを可能にしているという。

11月1日にaiboの発表会が開催された。詳報は追って掲載する

  • CPU:64bit クアッドコア
  • メモリ:3GB
  • ストレージ:32GB
  • 外部メモリ:非対応
  • 無線LAN:IEEE802.11b/g/n
  • モバイルネットワーク:LTE
  • ディスプレイ:OLED×2 (瞳)
  • カメラ:カメラ×2(前方カメラ、SLAMカメラ)
  • スピーカー類:スピーカー、マイク×4
  • 端子類:チャージピン、SIMカードスロット
  • キースイッチ類:パワーボタン、音量ボタン、ネットワークスイッチ
  • 連続稼働時間:約2時間
  • 充電時間:約3時間
  • 本体サイズ:W180×H293×D305mm
  • 重量:約2.2kg