ルノーはF1レースへの参戦40周年となる今年、「第45回 東京モーターショー2017」においてホットなスポーツモデルを中心に出展した。
新型「メガーヌ R.S.」は、一見して明らかに迫力を増した外観で登場。これは見た目の印象だけでなく、実際にトレッドがフロントで60mm、リアで45mmも拡大されている。エンジンはルノー・日産アライアンスのシナジー効果を活用した1.8リットル4気筒ターボで、最高出力は280PS。しかも、クラス最大クラスのトルク390Nmを2,400rpmから5,000rpmという幅広い範囲で発生するという。
トランスミッションは6速EDCと6速MT。サスペンションは4HCC(ハイドロリック コンプレッション コントロール)を採用し、同時に四輪操舵を搭載した。これによって高速コーナーの安定性が増しただけでなく、タイトコーナーを機敏に駆け抜けることも可能に。さらに、LEDヘッドライトのR.S.ビジョンや走行モードを選択できるマルチセンスも搭載し、どんな状況でも走りを楽しめる。
「メガーヌ GT」は、四輪操舵の4コントロールシステムを搭載し、コーナリング性能を飛躍的に高めただけでなく、街中での取り回し性も向上させた。アクチュエーターでタイロッドを動かす電子制御式で、切れ角は最大2.7度となっている。約60km/h以上(スポーツモードでは約80km/h以上)では、後輪を前輪と同じ方向に操舵し、それ以下では逆方向に操舵する。最小回転半径は5.2mとなっている。
エンジンは最高出力205PSを発揮する1.6リットルターボで、7速AT(7EDC)と組み合わせる。さらに、12個のセンサー、2つのカメラ、ミリ波レーダーを使用する運転支援システムを搭載し、安全性も高めた。
「トゥインゴ GT」は全幅1,650mm、全長3,620mmというコンパクトなボディの「トィンゴ」をルノーのモータースポーツ部門、ルノー・スポールがチューニングした。エンジンは109PSの0.9リットルターボ、トランスミッションは5速MTとなっており、特徴的なRRの駆動方式と合わせて他のモデルでは味わえないドライビングプレジャーを味わえる。
ルノーの中核モデルである「ルーテシア」をルノー・スポールがチューニングした「ルーテシア R.S.」は、最高出力200PSの1.6リットルターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速EDCを採用。走行モードを選べるR.S.ドライブにより、ノーマルモード、スポーツモード、レースモードにセッティングを変更することができる。サーキットモードではESC(横滑り防止装置)が完全にキャンセルされるマニアックな設定だ。