マクロミルは10月31日、東京都民を対象とした「自転車シェアリングに関する調査」の結果を発表した。同調査では、東京都在住の1万人(20~59歳)を対象に認知や利用状況を聴取し、更に自転車シェアリングを実際に利用している人492人に利用する理由などを尋ねた。調査期間は2017年10月6日~12日。
自転車シェアリング、利用経験率は7.6%にとどまる
自転車シェアリングの認知度を調べたところ、現在「利用している」は5.1%、「利用していたが利用を止めた(1度使ったが継続利用はしていない)」は2.5%で、利用経験率は計7.6%。「知っているが利用していない」の62.6%と合わせて、計70.2%が自転車シェアリングを認知していた。
自転車シェアリングを利用する理由を聞くと、1位「自分で自転車を所有する代わり」(47.0%)、2位「利用方法が手軽」(41.7%)、3位「料金が安いから」(40.9%)との順に。同社は「利便性の高さや料金の安さが利用の決め手となっているようだ」と推測している。
利用用途をみると、「近い距離の移動」が55.7%で最多。次いで「他の交通手段がない場所への移動」が33.7%、「通勤・通学」が29.7%と続いた。
自転車シェアリングのサービスに今後期待したいことは、1位「料金をもっと安く」(49.8%)、2位「ポートの増加」(44.9%)。一方、自転車シェアリングの利用を止めた理由をみると、1位「都合の良い場所にポートがなかった」(37.8%)、2位「料金が高い」(30.4%)と続いたほか、利用したことがない理由でも、2位に「行動派にポートがない」(31.0%)が入った。
同社は「"リーズナブルな料金"と"ポートの増設"が、生活者への普及ポイントになると言えそうだ」と分析している。