マイナビは10月31日、「2017年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」を発表した。同調査は「マイナビ2018」会員のうち、大学・大学院等を既に卒業している就職活動者(既卒者)を対象に行われた。調査期間は2017年9月13日~10月9日、有効回答は282人。
志望業界、6割弱が「在学中と変わった」
既卒者の内訳をみると、在学中に就職活動をしなかった割合は前年比1.0ポイント減の22.9%と、前年からほぼ横ばい。一方、在学中に内定を獲得していた割合は同0.8ポイント増の38.0%と、調査を開始した2012年(14.8%)と比べて23.2ポイント増加し過去最高を更新した。
在学中に内定を獲得したにも関わらず、既卒者として活動を継続している事情は、「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」が32.9%で最多。以下、「内定先の労働条件(勤務地・就業形態)や福利厚生に不満があったので辞退した」が15.4%、「志望度の高い業界・企業への夢を捨てられなかった」が11.6%と続いた。
志望業界については、58.4%が「在学中と変わった」と回答。在学中の志望業界は、「官公庁」(18.5%)、「マスコミ(放送・新聞・出版・広告)」(11.7%)、「銀行・証券」(7.4%)などの人気業界が上位を占めたが、現在は減少している。一方、在学中より志望割合が増加しているのは、「公社・団体」(6.4%→8.5%)、「人材サービス」(0%→2.0%)で、一部の人気業界だけでなく他業界へも視野を広げていることが分かった。
卒業後の活動量については、いずれの行動量も現役学生(2018年卒)を下回った。既卒者の内定率も、ほぼ前年と同じ44.0%(前年比1.0ポイント減)で、現役学生(82.7%)とは38.7ポイントもの差が開いた。