女優の手塚理美がこのほど、"毒親"役を怪演するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『明日の約束』(毎週火曜21:00~)の取材に応じ、「ある意味、評判になったのは良かったと思います」と手応えを語った。

『明日の約束』に出演する手塚理美

主演の井上真央演じるスクールカウンセラー・日向が、男子生徒の不可解な死の謎の原因を究明するヒューマン・ミステリーの同作。手塚が演じるのは、日向の母親・尚子役で、同居する娘を愛しすぎるがゆえに過干渉になり、行動を縛る"毒親"の怪演ぶりが話題となっている。

手塚は「すごく引かれちゃったらどうしようかと思ったんですけど(笑)」と不安があったそうだが、オファーを受けた時は「すごくうれしかったです。やりがいがある。私自身も脚本を通して、親として、人間として、考えられそうな話だったのですごくうれしかったですね。皆さんがどう受け止めるか、不安もありましたけど、やるなら思い切りやりたい」と受け止めたそうだ。

前回の第2話では、日向の恋人(工藤阿須加)の存在を知って「あー、いやらしい。ママに隠れてコソコソ恋人作って。そんなことしてるから、偉そうにスクールカウンセラーなんて言ってて生徒を自殺させちゃうのよねぇ」などとののしるシーンもあったが、収録を終えて「自宅に帰って自分に戻るとガクッと来て、全身がだるくなる感じです。そのぐらい、気持ちが全部乗っていないと、この役はできません」と精神的に力を使うそう。

それでも、「(自分も)息子が小さな頃に怒る時には大きな声を出して怒ったりしていましたし…(苦笑)。尚子さんはその度合いが違うということなのかな」と言いながら、「(自身の息子にも)見てもらっています。『すごくおもしろい』と。小さい頃に私に怒られたのが蘇ってトラウマになってしまったら申し訳ないと思ったけれど、見てくれています(笑)」と明かした。

また、今後の見どころについては「自我が目覚め、(娘に)好きな人ができると主張や対立が生じる。そこを想像してご覧になっていただいて、考えるきっかけにしてもらえたら」と語り、「単に過激なだけではなくて、もっともっと深い(親子の)溝のようなものが見えてきます。私の希望としては、尚子さん自身に気づいてほしいですね。それが何のきっかけはわからないけれど。そういうシーンがあるといいな」と希望を寄せた。