米Intelが10月26日 (現地時間)に発表した2017年度第3四半期(2017年7月~9月)決算は、売上高・1株利益ともに市場予想を上回った。データセンター関連の堅調な伸びに加えて、Internet of Thingsグループと不揮発性メモリーソリューションズグループが過去最高の四半期売上高を記録した。PC中心からデータ中心への移行が順調に進んでおり、2012年には全体の約30%だったデータ関連事業の売上高が45%に達した。CFOのBob Swan氏は「3カ年の移行計画の9カ月を終えて、我々は非常に満足している」とコメントしている。

9月期の売上高は161億ドル(前年同期比2%増)だった。GAAPベースの純利益は45億ドル(同34%増)、1株あたりの利益は0.94ドル。非GAAPでは48億ドル(同25%増)、1株利益1.01ドルだった。アナリストの予想は、売上高が157億ドル、1株利益 (非GAAP)が0.80ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。

  • クライアントコンピューティンググループ:売上高89億ドル(前年同期比: 横ばい)。内訳は81億ドルがプラットフォーム (2%減)、7億ドルがモデム/その他 (15%増)。プラットフォームの売上高は、ノートブックが2%増、デスクトップが6%減だった。
  • データセンターグループ (DCG):売上高49億ドル(前年同期比7%増)。内訳は44億ドルがプラットフォーム、4億ドルが非プラットフォーム。2013年には売上高の約35%だったクラウドサービスプロバイダー (前年同期比24%増)とコミュニケーションサービスプロバイダー (同9%増)が約60%を占める。
  • Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高8億4900万ドル(前年同期比23%増)。
  • 不揮発性メモリーソリューションズグループ (NSG):売上高8億9100万ドル(前年同期比37%増)。
  • プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高4億6900万ドル(前年同期比10%増)。

2017年度第4四半期(2017年10月~12月)については、売上高163億ドル、1株利益0.86ドルと予測。2017年度通期の予測を売上高620億ドル、1株利益3.25ドルに引き上げた。