フジテレビのドキュメンタリー枠『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で、22日に放送された『人殺しの息子と呼ばれて…後編』が、視聴者満足度で今年の同枠最高を記録した(26日現在)。

この満足度は、データニュース社が運営する視聴状況調査「テレビウォッチャー」によるデータ(対象:関東1都6県2,400人)で、5点満点で評価しているもの。全体の数値傾向から、3.7以上を高満足度と位置づけているが、『人殺しの息子と呼ばれて…後編』は、それを大きく上回る4.08となり、今年の『ザ・ノンフィクション』で最高となった。

今回の放送は、2002年に発覚した北九州連続監禁殺人事件の犯人の息子(24歳)が、初めてメディアのインタビューを受けたもの。その想像を絶する証言の数々に大きな反響が集まり、番組平均視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)は、前週15日に放送された「前編」が6.3%、「後編」は10.0%で、同枠としては約7年半ぶりに2ケタに乗せた。

「後編」への自由記述による感想を見ると、「本当に辛い思いを強いられている方が居られるんだと可愛そうに思いました。辛いです」(75歳女性)、「壮絶な子供時代を送ってしまった息子さんの人生は大変なものだったと思います」(63歳女性)という同情の声が多く集まった。

さらに、「苦労に苦労の連続、一言で可哀想などとは言えませんが親は言動、生き方に責任持つべきと改めて思いました。この男性が家庭を持ったことにとても喜びを感じました。この男性の幸せを祈ります」(64歳女性)、「つらすぎる生活に、親が憎いでしょう。頑張って欲しいです」(54歳女性)と、息子を応援するコメントも。「こういう番組をたくさん放送してほしい。すごい衝撃だった」(40歳女性)という、今後の番組へ期待する声もあった。

「前編」に対しては、「重い話題だったが見ずにはいられない内容だった。来週も絶対に見る」(56歳女性)、「類稀な特集で興味深かった。録画してあるので何回か観たいと思う」(35歳男性)、「重たいが吸いこまれる」(51歳女性)と、くぎ付けになった視聴者が多く、「後編」の高視聴率につながった背景が伺える。

ちなみに、「前編」の満足度も、3.82という高数値。今年36回放送されている『ザ・ノンフィクション』の平均は3.49となっており、今回の高さが際立っている。

次回29日の『ザ・ノンフィクション』では、ビーチサンダル専門店「げんべい」を営む葉山家に婿入りした男性の1年を追った『僕…婿に入りました~葉山げんべい物語~』が放送される。

●「テレビウォッチャー」満足度調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)
・サンプル数:関東1都6県、男性1,200+女性1,200=計2,400 ※回収数は毎日変動
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各400サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを同じアンケートモニターへ配信、データを回収するウェブ調査
・採点方法:最高点を「5」とし、「3.7」以上を高満足度に基準