NHKは10月24日、クレジットカード情報を含んだ顧客帳票3,306枚を紛失していたと発表した。紛失したのは、2011年4月22日から4月28日にかけて、NHKのWebサイトから放送受信料のクレジットカード払いを申し込んだ人の帳票。帳票には、クレジットカード番号、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが記載されていた。
ことの経緯は、まず2017年10月16日、NHKに受信料の帳票(放送受信料クレジットカード継続払利用申込書)が静岡県沼津市内の路上に落ちていると通報が寄せられた。これを受け、NHKは静岡県沼津市に保管していたはずの帳票275枚を同路上で発見した。
NHKの調査によると、2017年10月11日、廃棄業者が埼玉県川口市にあるNHKの倉庫から、保存義務期間の切れた帳票の入った段ボール箱4,809個を廃棄するため搬出。廃棄業者は静岡県に輸送し、その後別の業者に処理を委託した。委託業者は処理のため、帳票の入った段ボール箱を静岡県沼津市内の倉庫に保管していたが、そのうちの段ボール1箱(3,306枚の帳票)が行方不明になっていることが発覚した。今回発見された帳票を除くと、現状の紛失枚数は3,031枚となる。
この件についてNHKに問い合わせたところ、2017年10月25日10時現在、クレジットカードを不正に利用されたなどの被害情報は確認していないという。詳しい原因については、警察に相談のうえNHKで調査中。NHKは今後、業務委託先における個人情報の取り扱いについて、管理をより徹底していくとしている。