ハイアス・アンド・カンパニーは10月19日、現在の住まいが持ち家ではない人を対象とした「住宅購入に関する消費者調査」の結果を発表した。調査期間は2017年7月28~29日、有効回答は20~49歳の個人618人。

不動産会社に求めるものは?

マイホーム取得の意向がある人のうち、「不安に感じることがある(多くある+まあまあある)」と答えた割合は88.9%。具体的には、1位「無理のない返済計画が立てられるか」(59.3%)、2位「必要な自己資金を用意できるか」(47.9%)、3位「将来の収入の見通しがたたない」(38.4%)と、上位3位全てがお金に関する内容となった。

マイホーム取得に当たって不安に感じることはありますか?

マイホーム取得の活動・計画を具体的に進めるに当たり、困難で特に重要だと思うことについても、1位「無理のない返済計画を立てること」(54.7%)、2位「必要な自己資金を用意すること」(36.1%)、3位「将来の収入の見通しをたてること」(35.1%)と続き、こちらもお金に関することが上位を占めた。

マイホーム取得の計画・活動を進めるために住宅会社や不動産会社に求めるものは、「無理のない返済計画への助言」が47.6%と最も多かった。

一方、マイホーム取得時の困難で特に重要だと思うことで上位に入った「必要な自己資金を用意すること」と「将来の収入の見通しをたてること」は、いずれも収入に関することだが、本来併せて重視されるべき「将来の家族計画(結婚・子育ての予定)をたてること」や「将来の支出の見通し(教育・医療・老後)をたてること」への意識は高くないことがわかった。

同社は「無理のない返済計画のもとに、安心してマイホームを取得するには、収入面だけでなく、先々のライフプランを踏まえた支出面のバランスも考慮して計画を進めることが重要」と指摘している。