マネックス証券は10月20日、同社が提供するポートフォリオ運用をサポートするロボアドバイザーサービス「マネックスアドバイザー」の説明会を開催した。同サービスは10月中に提供される。
説明会では、マネックスグループ 代表執行役社長CEO 兼マネックス証券 取締役会長の松本大氏が登壇。「マネックスアドバイザー」についての説明と今後の展望について語った。このほか、マネックス、東証、ブラックロック・ジャパンの3社の代表者による、国内ETFの魅力と未来をテーマとした座談会も行われた。
マネックスアドバイザーとは?
「マネックスアドバイザー」は、ブラックロック・ジャパンが提供するETF「iシェアーズETF東証上場シリーズ」を活用したロボアドバイザーサービス。運用プランの適宜見直しができる点が特徴で、利用者はマーケット状況に合わせて、自分の考えを反映した運用プランに変更できる。
加えて、目標のポートフォリオと保有しているポートフォリオを比較して不足している銘柄の買付注文を優先的に行うことができる「スマート積立」機能も搭載。さらに、業界最安水準のサービス利用料も特徴で、マネックスアドバイザーの運用残高に対して年率0.3%(税別)で利用可能。ETFの売買手数料や口座管理料などの費用も発生しない。
少額から始められる点も特徴で、初回設定金額は5万円から、スマート積立は1万から始めることができる。このほか、低コストでの国際分散投資も可能。運用銘柄は、ブラックロック・グループが提供する「iシェアシリーズETF東証上場シリーズ」を活用するので、低コストで為替リスクを考慮した国際分散投資が行えることだ。
松本氏は、「マネックスアドバイザー」について、「ブラックロック社の最先端金融テクノロジーを使った金融サービスと新しいAIを使ったロボアドバイザーを組み合わせることで、楽しみながら便利に利用することができる」とコメント。ロボアドバイザー機能については、「他社のサービスは、ロボにおまかせになっているが、当社のサービスは、AIや専門家のアドバイスを元にユーザーが投資銘柄を決めることを重視している」とアピール。
なお「マネックスアドバイザー」は、単にロボアドバイザーを使った効率的な投資サービスを目指したわけではなく、投資を繰り返すことでユーザーの成長を促す効果を期待したものだという。
説明会では、マネックスアドバイザーが東証のETFを活用する関係から、株式会社東京証券取引所 取締役 常務執行役員の岩永守幸氏も檀上。
岩永氏は、日本のETF市場について「純資産残高、売買代金からアジア、オセアニアでナンバーワンといっていい」と説明。一方で、売買銘柄の集中などが多い現状に対し、「マーケットの流動性を高めるため、来年半ばを目途にETFのマーケットメイク制度の導入を目指す」と語った。
また、国内の銘柄を活用したマネックスアドバイザーの「スマート積立」機能を高く評価。「国内の銘柄を扱いたい投資家にもETFが広く受け入れられるようになるのでは」とサービスへ期待を語った。
続いて、「国内ETFの魅力と未来」をテーマとした座談会が行われた。