iOSに付属の「メモ」は、文字どおりメモをとるためのアプリ。いわば走り書き、思いついたままを書き留めるときに利用するツールだ。それだけに、すぐ起動できる場所へアイコンを置いておくべきで、コントロールセンターにボタンを配置して起動できるようになったiOS 11は大きな進化といえる。
しかも、iOS 11の「メモ」はロック状態のまま起動できる。あらかじめコントロールセンターから起動できるように設定しておかなければならないが(『設定』→「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」)、ロック解除が必要なくなることを思えばわけもないこと。指紋認証やパスコードの入力で手間取ることなく、いつでもメモを取れるのだ。
ただし、コントロールセンターの設定変更だけでは不十分。最初は「常に新規メモを作成」が選択されているため、ロック画面から起動すると必ず新規メモが作成されてしまう。既存のメモに書き足すことはできないのだ。
ロック状態からメモの続きを書けるようにしたい、という場合には「ロック画面からメモにアクセス」の設定を見直そう。対象のメモはロック解除時に最後に作業したもの限定となるが、ロック状態で"メモの続き"を書けるようになるのだ。
この設定に変更するには、『設定』→「メモ」→「ロック画面からメモにアクセス」の順に画面を開き、「最後のメモを再開」にチェック、続けて「"メモ"Appで表示」をチェックし、パスコードを要求されるまでの時間に「5分後」を指定する。パスコードの要求は、「1日に1回」や「しない」という緩い設定にすることも可能だが、誰でも自由に書き込める状態が長く続いてしまうので考えものだ。「5分後」か「15分後」あたりにしておくことが無難な選択だ。