日本ファイナンシャル・プランナーズ協会は10月19日、「働く若者のくらしとお金に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2017年9月1~10日、有効回答は20~34歳の就業者1,200人。

ひと月の残業時間、14.6%が「40時間超」

現在の就業形態を尋ねると、「正規社員・職員」が58.8%、「契約・派遣」が8.8%、「バイト・パート」が25.6%となり、働く若者の約3割半(34.4%)は非正規雇用で働いていることが判明。このほか、「役員(経営者・理事・幹事など)」は0.7%、「事業主(自営業・個人事業主など)」は3.1%で、"雇われない働き方"は1割未満だった。

働くことについての意識を聞くと、「今は苦しくても頑張れば、将来のくらしは安定する」に対し、「そう思う(非常に+やや)」と答えた割合は49.0%、「そう思わない(全く+あまり)」は51.0%と、半数以上が"今は苦しくても頑張れば将来が安定する"という意識が持てないでいることがわかった。

働くことについての意識として、どの程度そう思うか(各単一回答)

希望する働き方改革は、「有給休暇を(もっと)取得しやすく」が42.8%でトップ。以下、「過度な残業の禁止(長時間労働の是正)」が39.0%、「多様な働き方を選択可能に(短時間勤務や週休3日勤務、在宅勤務など)」が36.7%と続いた。

被雇用者のひと月当たりの時間外労働時間(残業や休日出勤)は、「1時間~10時間以下」が38.6%で最多。累計では「10時間超」が42.7%、「20時間超」が30.8%、「40時間超」が14.6%、全体の平均時間は17.9時間だった。時間外労働が「40時間超」の非雇用者を男女・ライフステージ別にみると、夫婦期の男性は21.9%、子育て期の男性は21.0%と、独身男性(15.2%)や女性全般に比べて高くなっていた。