※2011/02/24掲載記事の再掲です

“気になる女性と仲良くなりたい!”と感じている男性は多いはず。気になる女性と仲良くなるためにするといい行動はあるのでしょうか? あるならそれはどんなもの? 心理学的な視点から、私、四条さやかが解説していきたいと思います。

さりげない行動が大切

ネット、書籍などいろいろなところで、恋愛テクニックが紹介されています。しかし、実際にはなかなか難しいものが多いのも事実。例えば、よく紹介されている「ミラーリング」というテクニック。これは、単純に言うと、鏡のように相手と同じ動作をすることで、相手に親近感を持ってもらうというもの。

しかし、これを自然に行うためには訓練が必要。女性は、男性よりも直感力に優れている人が多く、ちょっとした違和感にも敏感に反応しがち。かえって警戒されることになりかねません。

まずは、普段の生活の中でさりげなく行えること、ちょっと意識するだけで効果を発揮するものを覚えておくほうが効果的です。

きちんと行うと必ず親しくなれる3つの行動

そこで、今回は何でもない行動ですが、気になる女性と親しくなるために、ぜひポイントを押さえておきたい行動を3つご紹介します。

1.話を聞き、共感する

気になる女性を前にした男性は、自分のいいところを伝えようと自分語りをしたり、得意分野のうんちくを披露したりしがちなことが。しかし、これは逆効果。女性は男性よりも「共感」を大事にします。分かりあうこと、共感し合うことを求める気持ちが強いのです。ですから、女性に好意を持ってもらうためには、とにかく女性の話を聞き、共感する=相手の気持ちを受け止めることが大事。

例えば、「仕事がうまくいかない。どうしたらいいんだろう」言う女性に対し、男性は理論的なアドバイスをしがち。しかし、女性は単に気持ちを分かってほしいだけであることが多いのです。ここで「そうか、仕事が大変なんだね」と共感を示すことができれば、「私の気持ちを受け止めてくれる人」として認識され、好感度がアップします。

この際には、うなづきながら話を聞く、相手の目をしっかり見る、体ごと相手のほうに向けて話を聞く、という3点をしっかり行うと、本気で聞いていることが伝わりますよ。

2.褒める

やはり人に褒められるのは嬉しいもの。アメリカの心理学者アロンソンとリンダーの実験でも、人は自分を評価してくれる人に好意を持つことが分かっています。上手に褒めることができれば、好意も伝えられますし、相手に好意を持ってもらうこともできるのです。

上手に褒めるポイントは具体的に褒めること。外見を褒めるのは下心を感じさせることがあるので、持ち物や発想を褒めるのがオススメです。また、その人の故郷や出身校、趣味などを褒めるのもオススメ。人は自分に関係あるものを褒められると自分を褒められたように感じるからです。

ただし、いろいろなところを褒めると、単なる調子のいい人と思われることが。「ときどき」、「一点だけ」がポイントです。もちろん、見え見えのお世辞は避けましょう。

3.相談を持ちかける

相手とある程度話をするようになったら、相談を持ちかけてみましょう。恋愛の発展には「自己開示」が必要といわれています。自己開示とは自分の情報を相手に知ってもらうこと。相談ごとはまさにこの自己開示に当たるものです。

また、心理学では、人にためになにかをしてあげると、してあげた相手に好意を持つことが分かっています。これは、好きでもない人を助けてしまうと、自分の行動に一貫性がなくなるため、「好きだから助けたのだ」と思おうとする心理が働くためです。

また、心理学には「近接の要因」というものがあり、物理的距離が近づくことで、気持ちが近づくことがあるとされています。相談はこっそり行うことが多いため、自然と二人は近づいて話をすることに。いきなり相手に近づくと警戒されますが、相談をするという理由があれば、警戒心を持たれることなく、相手と親しくなることができるのです。

今回紹介したものは、一見すごく普通のことに見えます。しかし、きちんと行えば、確実に好意を持ってもらうことができることばかり。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

文●四条さやか

筆者プロフィール:四条さやか
有限会社フォークリア代表。心理アナリスト、ビューティライフコンサルタント。美容専門編集者を経て独立。NLP、イメージコンサルティング、各種セラピーの資格を活かし、“内と外から生活充実サポート”をモットーに人間心理や見た目からの印象戦略、パーソナリティ活用などをテーマに活動中。現在は 19本の連載と書籍執筆を中心に、セミナー、講演、専門学校講師活動など仕事中心の日々。恋愛は最近アドバイザー役ばかり。相談に乗った人の恋愛成就率が高いことだけが自慢。著作は『LOVE&SEX心理テスト』他