※2011/01/29掲載記事の再掲です
元カレ・元カノにもらったもの、あなたはどうしていますか? きっぱり捨てるという人もいれば、気にせず取っておくという人もいるでしょう。また、恋人が昔の恋人からもらった品を愛用していると知って、複雑な思いをしたことがある人もいるかもしれません。今回は、元カレ・元カノからもらったものをとっておく心理に関して、私、四条さやかが考察していきたいと思います。
恋人からもらったものを残す=未練がある?
恋人と別れた後、その人からもらったプレゼントの品をあなたはどうするでしょうか?元カレ・元カノからもらったものを取っておくと聞くと、人によっては相手への未練が残っているからではないかと考える人もいるようです。しかし、実際にはそう単純に言えるものではありません。
なぜなら、昔の恋人にもらったものを残す人には、2タイプいるからです。つまり「未練があるから残す」タイプと「未練がないからこそ残す」タイプです。
ものを残す2タイプの違い
「未練があるから残す人」というのは、比較的想像しやすいかと思います。つまりこれは、相手を思い出したり、相手との縁をつなぎとめるために、相手からもらったものを残そうというものです。気持ちが相手に残っているため、もらったもの=相手との縁として捨てきれないのです。
もう一つは、未練がないからこそ昔の恋人からもらったものを残すというもの。つまり、単なる友達程度の認識になっていたり、現在とは関係ない過去の出来事という認識になっているため、「物は物」として割り切って使い続けているというパターンです。
このパターンの場合には、深い思いが消えている分、本当に自分で買ったものと変わらない感覚で使っていますし、今の自分や今の恋とは関係なく思っているので、今の恋人の前でも意識せず使えるという特徴があります。
ですから、単に恋人が元カレ・元カノのプレゼントを持っていたからといって、それを浮気の証拠のように扱ったり、無理に捨てさせたりするのはNGです。必ずしも、昔の恋人からもらったものを残しているからといって、気持ちが相手に残っているとは限らないからです。
また、相手の中に未練がある場合、ものを捨て去っても気持ちの中に未練がある以上、あまり意味がないと言えます。逆に、相手にもう未練がない場合は、相手を信じなかったことや、相手を無理に従えさせたことが、二人の絆にヒビを入れることになります。捨ててほしい場合は、自分の不安な気持ちを伝え、相手の意志で捨ててもらうようにしましょう。
性格や性別より恋の終わり方
ちなみに、どんなタイプが昔の恋人からもらったものを残し、どんなタイプが捨てるかを断言するのは難しいでしょう。
基本的に、終わった恋に対する考え方や行動は、性格や性別よりも、振ったほうなのか、振られたほうなのかに関係すると言われています。振った側になると、肯定的な気持ちや満足感、振った相手への懺悔(ざんげ)の気持ちが残るため、恋愛への未練は残りにくいとされています。そのため、ものを残しても深い意味がないことが多いと考えることができます。
逆に、振られた側は恋人への思慕が強く残りやすいとされています。この場合は、ものを残さなくても未練が残っている可能性があります。
恋の終わり方で、その恋愛に対する感情が変わる以上、もらったものを残すか残さないか、未練を残すか残さないかは同じ人でも変わると考えられるのです。
ただし、昔の恋を引きずっているかどうかを見極めるポイントはあります。それは、残してあるものに対する態度です。少しでもやましい気持ちがある人は、恋人の前で堂々と使いにくいというのがあるでしょう。
また、未練があって前の恋人のものを残している場合には、他にもその相手に対して未練のある行動をしがちです。つまり、写真や思い出の品をいろいろと残していたり、昔の恋人にちなんだ行動をしがちだということです。
ほかに、ある特定の人のものばかりを残してある場合も、相手に未練が残っている可能性が高いと考えられます。逆に、昔の恋人のものを全部残しているという場合は、単なる記念品感覚である可能性が高いと言ってもいいでしょう。
文●四条さやか
筆者プロフィール:四条さやか
有限会社フォークリア代表。心理アナリスト、ビューティライフコンサルタント。美容専門編集者を経て独立。NLP、イメージコンサルティング、各種セラピーの資格を活かし、“内と外から生活充実サポート”をモットーに人間心理や見た目からの印象戦略、パーソナリティ活用などをテーマに活動中。現在は 19本の連載と書籍執筆を中心に、セミナー、講演、専門学校講師活動など仕事中心の日々。恋愛は最近アドバイザー役ばかり。相談に乗った人の恋愛成就率が高いことだけが自慢。著作は『LOVE&SEX心理テスト』他