富士通クライアントコンピューティングは10月17日、2017年冬モデルとなる15.6型ノートPC「LIFEBOOK AH」シリーズの新製品を発表した。ラインナップは「LIFEBOOK AH-MR/B3」「LIFEBOOK AH77/B3」「LIFEBOOK AH53/B3」「LIFEBOOK AH45/B3」「LIFEBOOK AH42/B3」。Windows Mixed Reality対応ヘッドセットをバンドルするLIFEBOOK AH-MR/B3については、別記事を参照してほしい。
発売日はいずれも11月16日。価格はオープンで、店頭予想価格はAH77/B3が220,000円強、AH53/B3が200,000円強、AH45/B3が170,000円前後、AH42/B3が140,000円前後(いずれも税別)。なお、エントリーのAH42/B3は従来モデルの「AH42/B2」とハードウェア上の違いはない。
LIFEBOOK AH77/B3
「LIFEBOOK AH77/B3」は、AHシリーズの上位機種となるハイスペックモデルだ。
新モデルでは筐体デザインを一新し、液晶の狭額縁を従来の17.5mmから7.75mmまで狭くするなど、よりすっきりしたシルエットになっている。ベゼルの上縁も6.2mm細くなっているが、本体の強度は損なわれておらず、アンテナケーブルやヒンジ補強などの部品の配置の最適化や、ベゼルサイドに板金補強を施すなどで工夫。背面はレザー調のテクスチャで上質感あるデザインとなっている。
キーボードの両サイドも、従来の13.5mmから5.0mmへと狭くなった。キーのデザインをブラッシュアップし、キートップをボディと同色のコーディネートへ変更。キーストロークは2.5mmで、キーボード下の板金のネジ止め補強により快適な打鍵感を実現した。指にフィットする球面キートップや、三段階押下圧といった機能は継続するほか、日本語入力システムとして「ATOK 2017 for Windows」も標準搭載している。液晶画面は奥へと下がる落とし込みヒンジで、本体を開くとキーボード面に緩やかな傾斜が付くようになっている。
スピーカーは質感の高いアルミメッシュスピーカーを採用。筐体を小さくしながらも、BOXスピーカーは約16%大きくなっており、より深みのある音が再生可能になった。CD音質の音源をアップサンプリングしてハイレゾ相当の音質で聴ける「CurioSound for FUJITSU」を搭載し、内蔵スピーカーでハイレゾ音源が楽しめる。
このほか、従来モデル「AH77/B2」からの変更点は、CPUが第7世代から第8世代となった点や、ストレージが従来の1TB HDDから1TB HDD + 128GB SSDを搭載した点など。なお、AH77/B3は指紋センサーを内蔵し、Windows Helloに対応する。また、Microsoftの複合現実「Windows Mixed Reality」にも対応する。
主な仕様は、CPUがIntel Core i7-8550U(1.80GHz)、メモリが8GB(4GB×2、最大16GB)、ストレージが128GB SSD(Cドライブ)および1TB HDD(Dドライブ)、グラフィックスがIntel UHD Graphics 620(CPU内蔵)、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが15.6型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、タッチ非対応)、ウェブカメラは92万画素、サウンドはハイレゾ再生対応のオンキヨー製スピーカーを備え、Intel High Definition Audio準拠、Waves MaxxAudioに対応。
OSはWindows 10 Home 64bitで、標準でOffice Home & Business Premium プラス Office 365サービスを搭載する。
通信機能はIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.1。
主なインタフェースは、USB3.1(Gen1)Type-C×1(左側面)、USB3.0 Type-A×2(左側面×2:うち1ポートはパワーオフUSB充電機能付き)、USB2.0 Type-A×1(右側面×1)。HDMI出力端子×1、ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート×1、SD(SDHC/SDXC)メモリーカードスロット×1。
本体カラーはブラック / ブルー / ホワイトの3色。本体サイズは、W361×D244×H27.1mm、重量は約2.3kg。バッテリ駆動時間は約7.5時間。
LIFEBOOK AH53/B3
「LIFEBOOK AH53/B3」は、第8世代のIntel Core i7-8550Uを搭載するなど、AH77/B3とほぼ同等の性能を持つ15.6型ノートPC。
AH77/B3同様、新デザインの筐体を採用し、プリズムクリアキーやアルミメッシュスピーカーを新搭載。Windows Mixed Realityや内蔵スピーカーのハイレゾ再生にも対応する。液晶パネルには広視野角のスーパーファイン液晶を採用。カラーはブラック / ホワイト / レッドの3色となる。
このほかの主な仕様はAH77/B3とほぼ同等。
LIFEBOOK AH45/B3
「LIFEBOOK AH45/B3」は、CPUにIntel Core i3を搭載した、ベーシックモデルの15.6型ノートPCだ。夏モデルの「AH45/B2」と比べると、CPUが第8世代のIntel Core i3-7130U(2.70GHz)にアップグレードしたほか、カラーバリエーションにゴールドが追加されている。Windows Mixed Realityには対応せず、スピーカーは樹脂メッシュを採用、プリズムクリアキーは採用しない。
メモリは4GB(4GB×1、最大16GB)、グラフィックスはIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)と、AH77/B3やAH53/B3より基本性能がやや劣るものの、一方でAH53/B3と同じフルHD解像度や1TB HDD、ブルーレイドライブ搭載、USB3.1 Type-C端子搭載といった上位クラスの性能も保持している。スピーカーはオンキヨー製だが、ハイレゾ音源はヘッドホン接続での再生のみ対応する。
LIFEBOOK AH42/B3
「LIFEBOOK AH42/B3」は、CPUにCeleronを搭載する、AHシリーズの中では最もエントリーに位置する15.6型ノートPCだ。前述のとおり、ハードウェア面で従来モデルのAH42/B2から変更点はなく、本体のデザインも旧筐体を採用する。なお、カラーバリエーションからゴールドが省かれている。
主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3865U(1.80GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics 610(CPU内蔵)、画面解像度が1,366×768ドット、光学ドライブがDVDスーパーマルチなど。バッテリ駆動時間は約7.3時間(JEITA 2.0)で、本体サイズはW378×D256×H24.7~26.4mm。このほかの仕様は、AH45/B3とほぼ同等だ。