米国マンパワーグループはこのほど、労働白書「自ら選ぶギグワーク:『次世代ワークスタイル』の広がり」を発表した。調査対象は日本を含む12カ国に居住する18~65歳の個人9,500人以上。
「次世代ワークスタイル」受け入れ、日本は最下位
「次世代ワークスタイル」とは、(1) 新しい働き方、(2) 仕事を成し遂げる新たな方法、(3) 人々が収入を増やしスキルを高め、仕事と家庭を両立するための手法(フリーランス、契約社員、個人事業主等)を指す。
今回の調査では、全体の87%が「将来的に『次世代ワークスタイル』を選ぶ」と回答し、現在「次世代ワークスタイル」で働いている人の90%が今の働き方を続けると答えた。また81%が主体的に「次世代ワークスタイル」を選んでおり、他に選択肢がないと答えた人は19%にとどまった。
国別の「次世代ワークスタイル」の受け入れ状況をみると、最も積極的なのは新興市場で、首位のインドとメキシコでは97%が支持。続いて雇用率の高い成熟市場が続き、米国や英国、イタリア、オーストラリアなどはいずれも積極的に受け入れていた。一方、ドイツ、オランダ、日本は抵抗が強く、特に日本は調査国中最下位となった。
年齢別にみると、年少ミレニアル世代(18~24歳)の95%が「次世代ワークスタイル」を受け入れていた。またベビーブーマー世代も新しい働き方を求める傾向を示したほか、50代以上の8割が「次世代ワークスタイル」を受け入れていたという。