トレンド総研はこのほど、「40代からの目に関する意識・実態調査」の結果を明らかにした。同調査は7月28日~31日、40~80代の男女500名を対象にインターネットで実施したもの。

現在、目の健康に自信がありますか?

現在、目の健康に自信があるか尋ねたところ、72%が「自信がないと回答した。特に加齢による目の変化を感じる人が多くなっており、60%が「40歳を過ぎてから、目の不調が増えた」と答えている。具体的に加齢よる目の変化を感じた年齢を聞くと、平均で「49.3歳」だった。

「老眼以外」に目に関する悩みがあるか尋ねると、67%が「ある」と回答した。どのような悩みか聞いたところ、65%が「疲れ目」、55%が「かすみ目」と答えた。具体的には「仕事でパソコンを使ったり、電子書籍を読んだりするときに画面がぼやけてくる」(50歳・女性)、「左右のピントが合わないことがあり、見え方が不安定になる」(80歳・男性)などの声が寄せられた。

「老眼以外」の目に関する悩み

「疲れ目」「かすみ目」を感じたときに、どのような対処をすることが多いかを尋ねると、ともに「目薬」が最も多かった(「疲れ目」で69%、「かすみ目」で63%)。

「目薬を購入するときに重視しているポイント」を聞いたところ、最も多い回答は「信頼できるメーカーの商品である」(49%)だった。2位は「価格が安い」(30%)、3位は「清涼感がある」(28%)だった。

目薬を購入するときに重視しているポイント

年齢による目の悩みにあった目薬を選べているという自信はあるか尋ねると、75%が「自信がない」と答えた。

年齢による目の悩みにあった目薬を選べているという自信はありますか?

目薬を購入する際に成分やその濃度を確認しているか聞いたところ、「成分を必ず確認している」は31%、「成分の濃度を必ず確認している」は21%だった。

普段、目薬を購入する際に、成分やその濃度を確認していますか?

まなべ眼科クリニック院長・眞鍋洋一先生によると、目の疲れ・かすみとひとくちにいっても、実はさまざまな原因があるという。40代を過ぎた人の中には、年齢を重ねるにつれて、目の疲れ・かすみを感じやすくなるという人もいるが、このような場合、加齢による「涙液不足」が要因の一つとして考えられるとのこと。

加齢による目の涙液量の変化を調べた調査(※)によると、50代以上の涙液量は20代に比べて「約4割」減少することがわかっているとのこと。涙液量が少なくなると角膜が乾きやすくなるほか、傷つきやすくなるといった症状が出る。その結果、目の疲れがひどくなったり、ものが見えにくくなったりするという。

「涙液不足の対処法としては、目薬が有効です」と眞鍋先生。市販のものを選ぶときは、きちんと「涙液不足の解消につながる成分」が入ったものを選ぶことが重要だとしている。具体的には、涙液を安定化させる機能を持つ「ビタミンA」と、角膜を保護・保水する機能がある「コンドロイチン」の2つをチェックするとよいとのこと。

※出典:平瀬ら:日本眼科学会雑誌,98:575-578,1994.