女優の宮沢りえが、11日に行われたアニメ映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』の公開アフレコに登場し、本作への思いを明かした。宮沢は、ムーミン役の日本語吹き替えを担当。劇場版アニメの吹き替えは、2005年に公開された『死者の書』以来、12年ぶりとなる。
映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、映画シリーズ初となる、冬のムーミン谷が舞台。木々に降り積もる雪や、一面の銀世界など美しい冬景色とともに繰り広げられるムーミンの喜びと驚きに満ちた冒険劇となる。ムーミンは、まもなくやってくるという「クリスマス」の存在を知り、「"クリスマスさん"って誰? どんな人?」と"クリスマスさん"をもてなそうと大騒ぎ。ムーミンたちが初めてクリスマスを迎えるまでを描く。
子どものころから『ムーミン』の絵本やアニメに慣れ親しんでいた宮沢は、ムーミン役に決まった際、あらためて作品を見直したという。「この『ムーミン』は、子どもだけではなく、大人にも響くストーリーだと感じたので、この作品も皆さんに伝わるものになれば」と思いを明かした。
また、MCから『ムーミン』の思い出を聞かれると、「やっぱり、『ねぇ!ムーミン』という音楽。子どものころ、消極的だった私に、母はムーミンのところを私の名前に変えてよく歌ってくれていて、それを思い出すと胸がキュンとなります」と当時を振り返った。
アフレコで苦労した点については「映画や舞台では表情で伝えられますが、本作ではすべて音で表さなければならないところです」と答え、「ムーミンは男の子なので、家で男っぽい声を出してみたのですが、あまり作りすぎても耳障りでよくないので、けっこう研究しました」と、役作りについても明かした。また、本作で印象深かったシーンについては、「今回ムーミンはクリスマスのことを人だと思っていて、"クリスマスさん"と呼んでいるのがとってもチャーミング。最終的にはクリスマスってどんなものか分かるのですが、それまでの彼のセリフが特に好きです」と笑顔のコメント。
最後のあいさつでは「親子で楽しめますし、哲学的なセリフもあるので大人の方にも響くと思います。また、恋人同士で見ても楽しそうです。冬の寒い時期に、この映画を見ると、ホッと温かい気持ちになると思います」と作品をアピールし、イベントは終了した。
映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、12月2日より丸の内TOEIほか、全国でロードショー。
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