東京商工リサーチは10月10日、2016年の「全国社長の出身大学」調査結果を発表した。それによると、社長の出身大学で最も多かったのは日本大学の2万2,135人で、調査開始から7年連続の首位となった。
東京都の大学がトップ6を占める
以降の順位は、2位が慶応義塾大学(1万890人)、3位が早稲田大学(1万771人)、4位が明治大学(8,921人)、5位が中央大学(8,324人)、6位が法政大学(6,588人)と、東京都に本部を置く大学がトップ6を占めた。また上位10位は前回と同じ顔ぶれで、10校すべてが私立大学だった。
国公立大学は上位100位内に25校がランクイン。このうち11位に東京大学(3,759人)、21位に京都大学(2,400人)、25位に大阪大学(2,103人)、26位に北海道大学(2,093人)、29位に九州大学(1,900人)、30位に東北大学(1,860人)が入り、旧帝大が上位に食い込んだ。
前年調査(2015年)と比べると、東京大学(前回12位、今回11位)、福岡大学(同17位、同16位)、愛知学院大学(同20位、同19位)、神奈川大学(同23位、同22位)、名城大学(同24位、同23位)、大阪大学(同26位、同25位)などが順位を上げた。上位100校中35校でランキングが上昇し、このうち国公立大学が過半数の19校を占めた。
都道府県別では、日本大学出身の社長が20都県で1位を獲得。東京商工リサーチは日本大学出身の社長が全国で多い要因として、「(1) 卒業生が114万人超、(2) 全国各地の付属校・系列校から地方の企業経営者の子息、子女が大学へ進学し、卒業後に事業を継承している、(3) 教育理念の『自主創造』に則った校風」などが背景にあると分析している。
同調査は、同社の企業データベース296万9,431社(2016年12月時点)の代表者データ(個人企業を含む)のうち、公開された出身大学を抽出、集計した。