インターネットテレビ局・AbemaTVが、初の完全オリジナル連続ドラマを制作することが11日、明らかになった。総製作費3億円以上をかけ、オーディションで選ばれた俳優の亀田侑樹を主演を務める『AbemaTVオリジナルドラマ進出記念作品#声だけ天使』(全10話)が、来年1月クールに配信される。
このドラマは、『スーパー歌舞伎IIワンピース』などの舞台やドラマを手掛ける横内謙介氏が脚本を書き下ろし。アニメの聖地である東京・池袋を舞台に、声優に憧れ上京してきた主人公・ケンゾウと同じ志を持つ4人の仲間の、友情と純愛、挫折と希望の青春群像劇を尾形竜太監督が描く。
主演には、約1,000人のオーディションで、監督が「ケンゾウのイメージ通りだった」とほれこんだ、今作が初主演となる亀田を起用。ケンゾウが"声"を届けたことをきっかけに恋をするさくら役に仁村紗和を抜てきした。
さらに、筋金入りのアニヲタ・コミュ障・引きこもりのシンジ役に佐久本宝、ボーイッシュな声を得意とするサディスティック少女・茜役に松本妃代、アイドル志望だったロリ声の不気味なおばさん・しのぶ役に山口景子、元エリートエンジニアで離婚調停間近の45歳・寺本役に久ヶ沢徹と、個性豊かな俳優陣が集結。この「何者でもない夢追う5人」が、ボイスサービスサイトを立ち上げて奮闘していく様子と、純愛がテーマとなる。
亀田は「僕の中で声というのはその人の"生きざま"だと思っています。想っているだけじゃ伝わらない声の力を誰よりも信じ、どんな時でも前向きに突き進む、そんなケンゾウを愛していただけるように頑張りたいと思います」とコメント。仁村は「劇団のように、出演者スタッフみんなで意見を出し合いまごころ込めて作っています。それぞれの人生の選択を最後まで観ていただけるとうれしいです!」とメッセージを寄せた。
原作・脚本の横内氏は「この創作に全身全霊でぶつかれたことをとても幸せに思い、少しでも多くの方にこの作品を見ていただきたいと願います」、監督の尾形氏は「今までのセオリーにない作り方は芝居に、映像に、そして『物語』として残せていると自負しております」と語る。
そして、エグゼクティブプロデューサーのサイバーエージェント・藤田晋社長は「かねてより私自身が舞台や作品を拝見し、その素晴らしさに注目をしていた脚本家の横内氏と監督の尾形氏に直接お声掛けをし、本プロジェクトをスタートすることになりました」と経緯を明かしながら、「若者をはじめ幅広い世代の視聴者を魅了する作品として、みなさまに楽しんでいただけることを期待しています」と話している。
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