朝晩の冷え込みが強くなってきましたが、風邪など引いていませんでしょうか。朝晩のひんやりした空気を感じると、今年も終わるなぁ……と思ってしまいます。
この1年をふり返ってみて何ができたのか、など秋の夜長に考えるのもまたいいかもしれません。もちろん、お金のこともふり返って、今から年末までにやるべきことをやっておきましょう。
1. カード類の整理整頓
お財布に入っている、"取りあえず作ってみたものの有効期限が過ぎてしまっているショップカード"を破棄してお財布をすっきりとさせましょう。ポイントやマイレージの有効期限が近いものがあれば交換をするとよいですが、ポイントを使い切りたいあまりに、不要なものを買う必要はありません。
2. クレジットカードやデビットカードを解約する
クレジットカード、ポイントカード、デビットカード、電子マネーなどあらゆる種類のカードがお財布に詰め込まれている人は案外多いですよね。中にはあまり利用をしていないのに、年会費ばかり取られてしまっているものがあるかもしれません。
クレジットカードなどは、初年度は無料でも2年目以降は所定の年会費がかかる場合もありますので、年会費とそれに見合ったサービスやポイント還元がないのであれば解約をしましょう。おおよその入会月を知るには、クレジットカードの有効期限の月もしくはMONTHと記載されているところの数字をチェックします。そして、年会費を引かれる前に早めに解約手続きをしましょう。解約の手続き方法は利用しているクレジットカード会社の発行元のコールセンターに電話をするのが早いです。
デビットカードも同様に、年会費がかかるものがあります。作ってはみたものの使っていない場合は、解約をしましょう。
3. ポイントカードはアプリで管理する
お財布の中に入っているカードでバーコード式のものがあれば、アプリの「Stocard」などでの管理が便利です。ポイントカードを撮影するだけの簡単操作で、画面上にバーコードを出して読み取ってもらう方法で利用します。特に会員登録などの必要はありませんが、現在のポイント数を見ることはできませんので、利用時にもらったレシートで確認をしましょう。
Tポイントには、モバイルTカードがあり、TSUTAYA、ファミリーマート、ウエルシア、サンクス、ガストなどで利用することができます。
4. 月会費を払っているものの見直し
スポーツジムやカルチャースクールなど、最近足が遠のいているのに、月会費だけ払っていませんか? また、月会費を払うことで優遇や特別な機能が使えるようになるプレミアム会員や、有料チャンネルなどの契約をしていて、それらのサービスを最近使っていないもしくは使わなくても問題ないというのであれば、早めに解約手続きをします。
解約手続きがわかりにくいものは、実際に解約をした人がブログなどで解説をしていることもあるので、参考にするとよいでしょう。
5. 先取り貯蓄をする
生活費が余ったらその分を貯蓄へ回そうと考えても、なかなかそう簡単にはできません。貯蓄はなかったものとして先に貯め分けておくのがベスト。会社に財形制度があれば給料天引きにしてもらい、なければ振込口座の銀行の自動積立を利用して給料日に積み立てるように手続きをしましょう。
6. お金の流れを把握する
毎月どれくらいの収入があって、何にどれだけ使っているのかを把握していますか? 毎月の出費を知ることで、削れそうな費目が見つかるかもしれません。また、毎月支払うべきものを支払うと意外と使える生活費が少なくて驚くかもしれません。そして足りない生活費をクレジットカードで知らず知らずのうちに工面していることも考えられます。
クレジットカードでしのぐ方法は最後にはどこかで帳尻を合わせなくてはいけませんので、ボーナスが入るならそこで一旦リセットし、それ以降はその月の生活費の中でやりくりをしましょう。
7. 生活費の予算を立てる
お金の流れを把握して、月に使える生活費がわかったら、予算立てをしましょう。細かく費目を分けなくても、シンプルに「食費」「生活費」「予備費」の3つに分けます。そして、食費と生活費は予算を5週に分けて、別財布にして管理をします。
予算は毎週月曜日など決まった曜日に入れ替えて、余った予算は繰り越しをせずに貯蓄用の封筒に分けておきます。予備費はどんな出費にも対応できるお金です。クレジットカードを使ったら、現金を専用の封筒に取り分けて、引き落とし口座へ入金するようにしましょう。
8. 家計簿をつける
先取り貯蓄ができて、生活費の予算を立ててそれで赤字にならずにやりくりできるのであれば、家計簿はつけなくても大丈夫です。しかし、やりくりがうまく行かないなら、その原因を知るためにも、1日5分で構わないので家計簿をつけながら使ったお金と残金を見て、1週間どのように過ごすかを考えるといいでしょう。
以上、8つのやっておきたいことをご紹介しました。できれば全てをやって欲しいのですが、1つでも多くの項目を年末までにすることで、来年のお金の貯まり方が大きく変わるはずです。
※画像は本文とは関係ありません。
執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。