ブランド総合研究所は10月10日、国内1,000の市区町村及び47都道府県を対象とした「地域ブランド調査2017」の結果を発表した。同調査は、各地域に対して魅力度など全78項目の設問を設け、地域のブランド力を消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化したもの。

最も魅力的な市は京都市

全国で最も魅力的な市区町村は京都市(魅力度48.1点)で、2013年以来2度目の首位を獲得。次いで2位は前年1位の函館市(同47.7点)、3位は札幌市(同47.0点)と続いた。京都市、函館市、札幌市の3市は2008年から2017年までの10年間、上位3位を独占しており、この10年間に京都市は2回、函館市、札幌市は各4回1位となっている。

このほか、仙台市は前年の24.6点(25位)から33.2点(11位)に上昇し、東日本大震災以前の水準に回復。広島市は2015年17.3点(88位)、2016年20.0点(49位)、2017年22.7点(34位)と上昇傾向が続いている。福岡市も2015年28.3点(21位)、2016年29.5点(14位)、2017年30.0点(14位)と伸長しており、地方の中核をなす大都市で魅力度が上昇していることがわかった。

市区町村別ランキング

都道府県では、北海道(魅力度60.3点)が9年連続の1位。北海道は前年まで点数の下降が続いていたが、今回は大幅に上昇した。以下、2位京都府(同48.9点)、3位東京都(同38.8点)と続いた。

都道府県別ランキング

調査期間は2017年6月23日~7月14日、有効回答は3万745人。20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した。