転職サービス「DODA(デューダ)」(パーソルキャリア運営)は10月10日、2017年9月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。

9月の転職求人倍率2.36倍

2017年9月の転職求人倍率は前月比0.08ポイント低下の2.36倍。求人数は前月比98.0%、前年同月比115.8%。転職希望者数は前月比101.1%、前年同月比133.6%となった。

2017年9月の転職求人倍率。業種別と職種別

業種別にみると、全9業種のうち「IT・通信」「メディア」「メーカー」「商社・流通」の4業種で求人数が増加。中でも「メディア」(前月比103.3%)、「メーカー」(同101.9%)で伸長した。

職種別では、全11職種のうち「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(化学・食品)」「クリエイティブ系」「事務・アシスタント系」の5職種で求人数が増加。特に「事務・アシスタント系」(同105.0%)、「クリエイティブ系」(同103.4%)で大はばに伸びた。

DODAは転職希望者数が増加した要因について、「年明けに新天地へ移ることを希望する人や、期の変わり目で意に反する異動があった人が、転職活動を始めたことが増加につながった」と分析。一方、求人数が微減した要因としては、「採用計画の見直しなどで8月から継続して募集する求人数が減ったことや、上半期の最終月で、すでに募集をしているポジションの採用を確定させる動きを優先したこと」を挙げている。

10月以降については、求人数、転職希望者数ともに増加する見込みであるため、「求人倍率は横ばいが続く」と予想している。