家具・家電付きの物件は別ですが、ほとんどの「引っ越し」では言うまでもなく、すべての家具を動かすことになります。そして家具を搬入する前の部屋は完全に空き部屋です。つまり、ある意味で「引っ越し」は普段手の届かない場所のお手入れや防災グッズの取り付けなどを簡単にできる貴重な機会……とも言えるでしょう。今回は、そんな引っ越しの際にやっておきたいことをアート引越センターの中川佳代子さんに伺いました。
その1「家財の整理」
「引っ越しは家の中にある家財を減らすチャンスです。必要なもの、不要なものをすべてチェックして仕分け・処分することで、引っ越しの荷物もコンパクトになりますし、すっきりとした部屋で新生活を始められるでしょう」
その2「地震対策」」
「地震対策グッズとしては家具の下に敷く『耐震マット』や家具を固定する『突っ張り棒』などがありますが、これらの取り付けは家具をいったん動かさなければならないなど、普段はやりにくいと思います。引っ越しはこうしたグッズを設置するチャンスです。最近は簡易的なものならば、頼めば無料で地震対策グッズの取り付け対応をしてくれる引っ越し業者もあります(工具が必要なものなどは無料での設置が難しい場合もあるので、事前に確認することをおすすめします)。ちなみに地震対策グッズは自分で用意してもいいですし、引っ越し業者に依頼すれば有料で用意してくれるところもあります。ちなみに当社でも地震対策グッズを販売しており、お引っ越しの際にご依頼いただければご用意しています」
その3「湿気対策および防虫・防カビ対策」
「湿気対策・防カビ・防虫用のシートの設置もクローゼットや押し入れ、下駄箱が空いている引っ越し時に行えば簡単です。畳の裏に調湿用のシートを敷くのもいいでしょう。これも必要なアイテムを用意し、家具を搬入する前に敷いてしまうと楽です。こちらも自分で購入しなくても、引っ越し業者に調達を依頼することが可能ですよ」
他にも中川さんがおすすめする引っ越しの際にやっておきたいこととしては、家具類の掃除もありました。特にタンス類の後ろ側は、一度設置するとなかなか掃除ができませんから重要なポイントでしょう。また家具類を配置する前に、床のフローリングや水回りをコーティング処理しておくと傷がつきにくく、汚れが落ちやすくなるそうです。さらに引っ越しの際に自前のエアコンを運ぶ場合は、分解クリーニングを業者に依頼するチャンスとのこと。内部のカビやホコリまでしっかり落としてくれるそうなので、検討する価値はありそうです。ぜひ、次回の引っ越しの際にこの記事を参考にしてみてください。
《取材協力》
アート引越センター 広報宣伝部
中川佳代子さん
アート引越センター 公式サイト http://www.the0123.com/