Pacific Communicationsはこのほど、「ハンドクリームの意識調査」の結果を明らかにした。同調査は7月24日~31日、20~39歳の女性226名を対象にインターネットで実施したもの。
上段「ハンドクリームを選ぶ際に重視していること」 下段左から「ハンドクリームなどの保湿クリームの成分や効果を意識して選んでいますか」「ハンドクリームの使用後に、効果が感じられなかったことがありますか」 |
ハンドクリームを選ぶ際に重視していることを尋ねたところ、最も多い回答は「機能性」(76.1%)だった。次いで「価格」「香り」(各73.0%)となっている。ハンドクリームなどの保湿クリームの成分や効果を意識して選んでいるか尋ねると、64.6%が「選んでいる」と答えた。一方、「ハンドクリームの使用後に、効果が感じられなかったことがあるか? 」という質問に対しては、79.2%が「効果が感じられなかったことがある」と答えている。
12月~2月の冬場に「手のコンディションで気になるところ」を尋ねたところ、「カサつき」(70.8%)が最も多く、次いで「ささくれ」(66.4%)、「ひび・あかぎれ」(50.4%)となった。
自分自身や他人の肌の衰えを感じるパーツについて聞くと、「自分自身の肌の衰えを感じる」パーツの1位は「顔」(79.6%)で、次いで「手・指先」(61.5%)、「お腹」(40.7%)となった。「他人の肌の衰えを感じる」パーツの1位も「顔」(80.5%)だったが、2位は「手・指先」(74.8%)、3位は「首」(59.7%)となっている。
皮膚科医でアンチエイジングドクターの日比野佐和子氏によると、「ガサガサお肌」の原因は、新陳代謝の低下であるとのこと。ハンドクリームで思ったような効果を得られなかったと感じる要因としては、「ターンオーバー=新陳代謝」を促すことなく保湿の努力だけをしてしまっていることが考えられるという。
ターンオーバーは20代では28日、30代では40~50日、40代では50~60日と言われている。気温が下がり代謝が下がる冬場は、夏場に比べてさらにターンオーバーが活発になりづらくなるとのこと。うまく角質が剥(は)がれないまま放置すると、下から新しい細胞が上に押し上がれない状態となり、角質がたまる原因になるという。
「角質が剥がれないまま外から保湿しても、しっとりした健康な肌に導くのは難しいのです」と日比野氏。まず、この古い角質を柔らかくして剥がすという機能をもったクリームを塗布することが、保湿の成果をあげるための近道であるとしている。