米AMDは10月2日(現地時間)、Ryzen Threadripperに対応するX399チップセット向けに、NVMe SSDでのRAID構築を可能とするドライバのベータ版を公開した。同社Webサイトよりダウンロードできる。なお、NVMe SSDでRAIDを構築するにはドライバに加えて、マザーボードのBIOS更新が必要だが、各マザーボードベンダから間もなく公開されるという。

アダプタなしで最大6基のNVMe SSDを含むRAIDアレイをサポートできるという。対応するRAIDモードはRAID 0とRAID 1、RAID 10。ブートもサポートする。

AMDが提供するユーティリティである「RAIDXpert2」

設定はマザーボードのファームウェア、もしくはAMDが提供するユーティリティである「RAIDXpert2」から可能。AMDの計測によると、6基のNVMe SSDでRAID 0を構築した場合、リード約21.2GB/s、ライト約11.5GB/sの転送速度を実現したとしている。

AMDが公開した計測結果

また、AMDはIntelがX299チップセットで提供する仮想RAID技術「Intel VROC」を意識してか、「ハードウェアアクティベーションキーを必要とせず、SSDの制限もない」とアピールしている。