計算機にコンパス、フラッシュライト……これらはすべてiOSに付属のアクセサリー。フラッシュライトを除けば、すべて独立したアプリであり、基本的にはホーム画面からアイコンをタップして起動するものだ。Siriに頼むという手もあるが、急に思い立って使う性質のアプリであり、どのような状態であってもすばやく起動できるかどうかがアプリの使い勝手を左右する。
「時計」アプリ、特にそのタイマー機能は"サッと起動してすぐ使いたい"ものだ。ゆでたまごを作るとき、カップラーメンの完成を待つとき、何十秒もかけるわけにはいかない。コントロールセンターに配置されたボタンが「時計」アプリの起動ではなく、タイマー機能を呼び出すよう設定されていることは、まさにそのようなニーズを考慮してのものだろう。
iOS 11では、その機能が強化された。コントロールセンターが3D Touch対応したことに伴い、タイマー機能もボタンを押し込んで起動することにより、アプリ画面に遷移することなくタイマーを開始できるのだ。もちろん、ロック画面からそのまま(ロック解除することなく)操作できる。
時間の刻みもちょうどいい。最短は1分、そこからひと刻みごとに2分、3分、4分、5分、10分、15分、20分、30分、45分、1時間、最長は2時間と、画面を上下にスワイプするだけで設定できる。あとは、「開始」ボタンをタップするだけだ。
なお、iOS 11の「時計」アプリは、秒刻みで時間指定できるようタイマー機能を強化している。細かく時間を計りたいときには、コントロールセンターから3D Touchするのではなく、「時計」アプリのタイマー画面を利用しよう。