改まった席はもちろん、オフィスでも普段のおしゃれでも欠かせないストッキング。でも、まだ数回しか履いていないのに伝線させてしまったり、爪でひっかけて履けなくなってしまったりという経験を持つ人も多いのではないでしょうか? 伝線している部分は一部分なのに、もう履けないからと捨ててしまうのはもったいない! 今回は、破れたストッキングを再利用して最後まで使い切る方法を色々と試してみました。
雑誌や新聞などを束ねるヒモに再利用
最初にやってみたのは、ストッキングの伸縮性を利用した使い方です。ストッキングの脚の部分を切り取り、縦にふたつに切ります。その端をそれぞれつなぐと、3mほどの長いヒモが完成しました。
早速、雑誌を束ねてみます。今回、束ねたのは厚さやサイズがバラバラの雑誌類10数冊です。
とてもよく伸びるので、完成したヒモの約1.5m分で、高さ約25cmの雑誌を束ねることができました。伸縮性がないヒモで雑誌を束ねると、結んでいる時に緩んだり、形が崩れたりしてしまいがち。更にサイズや厚さがバラバラだと、束ねてもすき間ができて崩れてしまうことが多いのですが、ストッキングで束ねるとしっかり縛ることができました。ダンボールの箱など、サイズに統一感のないものを束ねる時も、ストッキングのヒモは便利に使えそうです。
排水口のネットに再利用
次は、ストッキングのつま先部分を利用した方法です。つま先の部分を台所の排水口のバスケットに被せ、排水口ネットとして使用してみました。つま先の部分に破れがあると、そこからゴミが出てしまうので、破れていないか確かめてセットします。
ストッキングは目が細かいので、調理中に出る細かなゴミ類もしっかり取ることができました。ピーマンの種やパン粉のくず、コーヒーのかすなどもキャッチできます。排水口ネットをうっかり切らしてしまった時のために、ストックしておくと便利ではないでしょうか。
お風呂用のネットとして再利用
目の細かさを生かして、お風呂用のネットとしても再利用してみました。本体の大きさに合わせてストッキングを切り取り、はめ込めば完成です。
排水口ネットの時と同様、目がとても細かいので細かなゴミ、髪の毛、湯あかが取れました。汚れたら本体から外し、石けんで軽く洗えば、破れるまで繰り返し使えます。本体の大きさに合わせ、何枚かストックしておくと、破れてもすぐに使うことができますね。
お風呂洗いとして再利用
洗剤が不要で油汚れが落ちる「アクリルたわし」。アクリルの細かな繊維が汚れをかき出すため、洗剤を使わなくてもきれいになると言われていますね。ストッキング(ナイロン製)も、アクリル同様にとても細かい繊維でできているため、もしかしたら汚れ落としに使えるかもしれないと思い、お風呂洗いスポンジとして再利用してみました。
使い方は、ストッキングを丸めてこするだけ。今回は、かなり伝線がひどいストッキングを2足分使いました。筆者宅は5人家族で、全員の入浴が終わると、浴槽の内側にはうっすらと湯あかの線が残ります。
翌日、湯あかの部分に軽く水をかけ、丸めたストッキングでこすってみました。お風呂用の洗剤を使わなくても、湯あかがスルッと取れます! 水ですすぎ、指で浴槽をこするとキュッキュッと音がしました。お風呂の椅子などについた頑固な湯あかはなかなか取れませんでしたが、1日使った後の浴槽を洗うアイテムとしては十分役立ちそうです。
靴磨きとして使用
最後に靴磨きとして使用してみました。ストッキングを丸め、靴用クリームなどを適量付けて、靴を磨きます。布を使うと、どうしても繊維くずが靴についてしまいがちですが、ストッキングだと付くことなく磨くことができました。
ストッキングは柔らかいので、靴を傷つけることなく磨けるのはうれしいですね。下駄箱などにいくつか使わないストッキングを用意しておくと、靴の汚れに気づいた時に、サッと使うことができると思いました。
まとめ
これまで、破れたらそのまま処分していたストッキングですが、繊維の細かさや伸縮性を利用すれば、様々な使い方ができることが分かりました。破れたストッキングがあったら、時間がある時にヒモ状に加工したり、使いやすい大きさに切って玄関や浴室などにストックしておくと、すぐに使うことができそうです。ぜひ、お試しください。
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