お金が貯まらない理由の1つは、1つの口座ですべてを管理しているから。給与振込口座ですべての管理を行い、余ったお金がそのまま何となく貯金になっているという状態では、お金は一向に貯まりません。また、いつでも引き出しが可能だと、どうしてもお金を使ってしまいます。
貯金をしたいなら、やっぱり先取り貯金が鉄則。でもどうやって口座を分けたらいいのかわからないという人のために、便利な口座があるのを知っていますか? それが1つの口座を5つまで分けられる「目的別口座」です。いくつもの銀行に口座を作り、管理するには大変手間がかかりますが、目的別口座なら、面倒を省いて上手にお金を貯めることができます。目的別口座の使い方をご説明しましょう。
目的別口座とは?
目的別口座とは、目的別に貯金がしやすいようにはじめから設定された銀行口座です。考え方は貯金箱と全く同じで、代表口座(親口座)があり、そこから貯金箱を5つ並べて自分で貯金箱にお金を入れる仕組みになっています。
なので、口座から自動的に振り替えるという機能はなく、貯金をしようと思ったときに、自分で親口座から目的別口座へお金を移します。一旦目的別口座へ移動すると、目的別口座はATMで出金や入金はできず、出金をするのであればもう一度親口座へお金を戻さなければなりません。ATMでは操作できませんが、PCやスマホなどからWEB上では簡単に目的別口座への振替や目的別口座の追加、目標金額や期日の設定や管理ができます。
また、口座ごとに円定期預金や外貨預金、外貨定期預金が作れるので、資産管理もできます。この目的別口座は、住信SBIネット銀行の「目的別口座」、ソニー銀行の「欲しいもの貯金箱」で利用することができます(以降目的別口座と呼ぶ)。どちらも仕組みは同じです。
2つの目的別口座を比較 - 住信SBIネット銀行編
住信SBIネット銀行の目的別口座の場合、代表口座(親口座)の他に同時に最大5つの口座を作ることができます。
目的に合わせて、自分で口座名を付け目標期間・目標金額を設定。預金方法も、円普通預金・円定期預金・外貨普通預金・外貨定期預金を選べるので、いつ使うかわからないクルマ関係費用口座は普通預金、予定が決まっているマイホーム資金は円定期預金、子供の教育費は外貨定期預金というように、口座ごとに預金方法を変えることも可能です。
代表口座から目的別口座にお金の移動ができるのはもちろんですが、目的別口座同士のお金の移動も簡単です。パソコンやスマホで24時間お金の出し入れができます。また、目的別口座のお金はキャッシュカードで引き出すことはできず、出金する場合は一度代表口座に振替という形で資金を移動させる必要があります。通常の預金と違って手を付けにくいのも、お金が貯まるポイントです。達成率や残高も随時チェックできます。