実写映画『鋼の錬金術師』の12月1日公開を記念し、9月16日~10月29日まで東京ドームシティー内「Gallery AaMo」にて、"ハガレン"史上初の大規模原画展「鋼の錬金術師展」が開催されている。これは作品ファンとしては見逃せない! さっそく会場に行ってきたので、大興奮の展示内容と見どころをお届けしたい。

鋼の錬金術師展

見どころ【1】大、大、大、大充実の原画がスゴイ

会場内には、荒川弘先生が手掛けたカラーイラストや漫画原画など数多くの"生原稿"が展示されている。その数、なんと200点以上! 展示は原作のストーリーに合わせて、下記のように7つのエリアに分けられている。

1.ふたりの錬金術師
物語の主人公である錬金術師の兄弟エドとアル。また、二人とともに戦った仲間たちに焦点をあてた作品を展示。

「ふたりの錬金術師」エリアの展示風景

原画の脇には先生のコメントも添えられている

2.人造人間(ホムンクルス)
エドとアルの前に立ちはだかる存在"人造人間(ホムンクルス)"。彼らと繰り広げた壮絶な戦いシーンを中心に展示。

「人造人間(ホムンクルス)」エリアの展示風景

怪しげな光を放つ「賢者の石」の展示

3.親子
キング・ブラッドレイとセリムの親子を中心に展示。物語の雰囲気を体感できる仕掛けも用意されている。

「親子」エリアの展示風景

4.最期の戦い.ふたりの錬金術師
"お父様"との壮絶な戦いと、仲間たちの絆が伝わってくるような作品を展示。スピーディーに展開していくストーリーを彷彿とさせるような空間となっている。

「最期の戦い.ふたりの錬金術師」エリアの展示風景

5.真理の扉
緊迫感あふれる"心理"との対峙シーンを展示。ファンなら思わず涙してしまいそうなクライマックスの原画展示は必見。

「真理の扉」エリアの展示風景

6.エクストラギャラリー
ところ狭しと作品を展示したギャラリーコーナー。展示会のキービジュアルとして描き下ろされたカラーイラストのメイキングや本展初公開となる展示もあり、さらに深くハガレンの世界観を感じられる。

「エクストラギャラリー」エリアの展示風景

7.Animation
アニメシリーズや劇場作品で使用された資料を展示。アニメの魅力を振り返ることができる。

「Animation」エリアの展示風景

見どころ【2】作品の世界を体感できる"仕掛け"がスゴイ

数多くの生原稿はもちろんのこと、作品の世界観を体感できる映像やプロジェクションマッピングを用いた多彩な"仕掛け"も見どころのひとつ。

作中に登場する武器のモデルとなった銃器レプリカも展示されている

会場の序盤では、物語の始まりでもあるエドとアルの人体錬成シーンの演出が登場。映像も音声も迫力満点で、まさに目の前で禁忌の錬成が行われているかのよう! 他にも、来場者の動きをセンサーが感知し"セリム"が追ってくるような映像演出、心理との対峙シーンが表現されたシアターなどの"仕掛け"を楽しむことができる。

ゾッとするセリムの映像演出

見どころ【3】エルリック兄弟の音声ガイドがスゴイ

来場したらぜひ利用したいのが、会場を巡りながら作品解説を聞ける「音声ガイド」。展覧会ではおなじみのサービスだが、同展ではなんとエルリック兄弟がガイドを務めてくれるのだ。アニメシリーズでおなじみの2名の声優による録り下ろしで、会場でしか聞けないレアなサービスなので、ファンならマストでレンタルを!

エルリック兄弟の音声ガイドを聞けば、より生原画に惹きこまれる

音声ガイドでは、それぞれの原画についてエドとアルが当時の思い出話を語ってくれるのだが、それがクスッと笑えたり、ホロリと感動的だったり……なんとも楽しい。音声を聞いていると、二人と一緒に作品を観て回っているような感覚に浸れる。

見どころ【4】ファン心をくすぐる物販グッズがスゴイ

会場の出口付近には「ハボック雑貨店」と名付けられたグッズコーナーがある。同展の公式パンフレットをはじめ、荒川弘先生のサイン入り複製原画、カレンダー、トレーディング缶バッチなど、ファン垂涎のオリジナルグッズが販売されている。

個人的には「ロイの手袋」が欲しい

見どころ【5】会場を出てもハガレンの余韻がスゴイ

「"ハガレン"史上初の大規模原画展」と銘打たれているだけあり、1度ならずとも何度も足を運びたくなるほど見ごたえ満点の同展。ファンなら会場を出ても、しばらくは余韻から抜け出せないことだろう。

オープニングセレモニーの様子

また、同展のオープニングセレモニーには、原作ファンの土田晃之さん、実写映画のウィンディ役・本田翼さん、エンヴィー役・本郷奏多さんが登壇。本田さんは同展について「原作の名場面を原画でたどれるのがうれしかった」と話し、また本郷奏多さんは「原作の筆遣いまで見ることができてよかった」とコメント。二人も充実した展覧会に大興奮の様子だった。さらに、二人は実写版映画について、原作ファンなら必ず楽しめる内容に仕上がっているのでぜひ観て欲しいと話していた。

同展の魅力を興奮気味に話す本田さんと本郷さん

同展を機に、再びハガレン熱に火がついた人は、12月1日から公開される実写版『鋼の錬金術師』もぜひチェックしたい。