女優の志田未来が、10月13日にスタートする綾野剛主演のTBS系ドラマ『コウノドリ』(毎週金曜22:00~)の第1話にゲスト出演し、生まれつきろうあ者の妊婦・早見マナ役を演じることが28日、わかった。日本テレビ系『14才の母』(2006年)以来、11年ぶりの出産シーンに挑む。
講談社『モーニング』にて人気連載中の鈴ノ木ユウが描く同名漫画が原作。2015年10月期に放送された前作に引き続き、産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラを綾野剛が演じるほか、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らオリジナルメンバーが引き続き出演する。
志田が演じるのは、ペルソナ総合医療センターで働くサクラ(綾野)の元に診察に訪れる、生まれつきろうあ者の妊婦・早見マナ。同じく耳が聞こえない夫・健治(泉澤祐希)と共に支えあいながら生きているが、妊娠がわかった時、本当に育てられるのかと両親に心配され不安を抱えている。医療用語は手話や唇の動きだけでは伝えるのが難しく、担当医師のサクラや助産師の小松(吉田)とホワイトボードを使い筆談でコミュニケーションをとるのだが…という役どころだ。
初主演作であり出世作でもある『14才の母』以来、テレビドラマでの妊婦役は11年ぶりという志田は、マナ役について「妊娠や赤ちゃんを産むということを実際経験したことがない中で、さらに耳が聞こえないという大きな壁があり、演じていて率直に難しいな・・・と思いました」とコメント。実際に演じて「出産シーンというとてもハードで緊迫するシーンの中、出演者、スタッフの皆さんがとても温かく声をかけて下さり、心強く感じました」と語った。
11年ぶり2度目の"出産"については「当時は13歳という年齢もあり想像で演じるしかなく、母や周りの出産を経験している方にアドバイスとして話を聞いていたな・・・ということを思い出しました」と振り返った上で、「約10年という時間が経っていますが、まだ実際には出産を経験していないので、今回もまた想像したりして演じました」と説明。
また、「(前回は)お腹に物を詰めても、どこに手を置いたらいいか、どう歩けばいいか、といったことなどがよくわからなくて注意されていたのですが、今回はそれが自然にできたこともあり、その経験が体にまだ染み付いているのかなと思いました」と話し、「周りの友人も実際に母親になったり、年齢的にも出産というものが身近になってきたので、だからこそ命の重みを考えるようになり、実感しながら演じました」と語っている。
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