本田技研工業(ホンダ)は28日、「ステップ ワゴン」にマイナーモデルチェンジを施し、9月29日に発売すると発表した。「ステップ ワゴン スパーダ」の外観を変更し、2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」搭載仕様も設定。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備とし、機能をさらに充実させた。
今回のマイナーモデルチェンジにより、「ステップ ワゴン スパーダ」のエクステリアデザインは新採用のLEDヘッドライトでシャープさ、専用デザインのフロントグリルで存在感を表現。同車の個性をさらに際立たせるスタイリッシュかつダイナミックなフロントマスクに仕上げた。テールゲートスポイラーを空力に考慮した形状に変更することで、よりスポーティーなエクステリアデザインに進化させている。
「ステップ ワゴン スパーダ」に追加された「SPORT HYBRID i-MMD」搭載仕様車は、上質で力強い走行性能と、クラストップレベルとなる25.0km/リットル(JC08モード)という低燃費を両立。ホンダの四輪車として初めて認可取得した国際的な走行モード「WLTCモード」では20.0km/リットルとなる。ハイブリッド仕様には専用チューニングサスペンション、上級グレードにはパフォーマンスダンパーを採用し、乗り心地と操縦安定性を高次元でバランスさせた。
「ステップ ワゴン」全タイプに「歩行者事故低減ステアリング機能」を新採用し、「Honda SENSING」の基本8機能を全タイプに標準装備。ミリ波レーダーと単眼カメラによる車両前方の状況認識とブレーキやステアリングの制御技術が協調し、安心・快適な運転や事故回避を支援する。基本8機能には「衝突軽減ブレーキ」「誤発進抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」「アダプティブ・クルーズ・コントロール」「車線維持支援システム」「先行車発信お知らせ機能」「標識認識機」が含まれる。
ハイブリッド仕様の「アダプティブ・クルーズ・コントロール」には渋滞追従機能が搭載され、作動範囲を0km/hからとすることにより、高速道路における渋滞時などの運転負荷軽減を図っている。これらの装備により、「ステップ ワゴン スパーダ」と「ステップ ワゴン Modulo X」は、政府が推奨する安全運転サポート車「サポカーS ワイド」に、その他のタイプは「サポカーS ベーシック+」に該当することになった。
価格は「ステップ ワゴン」が245万5,920~307万8,000円。「ステップ ワゴン スパーダ」が285万2,280~355万9,680円。「ステップ ワゴン Modulo X Honda SENSING」が366万5,000円となっている(価格はすべて税込)。