ダイソン創業者であり、チーフエンジニアの
ジャームス・ダイソン氏

ダイソンは9月26日(英国時間)、バッテリー式電気自動車の開発について発表した。20億ポンド(約3,000億円:1ポンド=150円換算)以上の投資を行い、2020年の発売を目指す。

ダイソンは1990年代前半に、大気汚染対策として自動車の排気システムに取り付けるサイクロンフィルターを開発したが、当時は世間からの関心が低く、事業を中止した過去がある。失敗から20年以上たち、ダイソンは掃除機や扇風機で培ったデジタルモーターやバッテリー、流体力学などの技術を用いて、EV車の開発を行うという。

1990年代前半に開発したサイクロンフィルターのスケッチ

プロジェクトでは、自動車業界出身者を含めて、現時点で400人を超えるチームを編成し、製品開発に携わる。今後さらに人員を投じる予定だ。ダイソンはこのバッテリー式の電気自動車で、世界的な大気汚染問題への貢献を目指していくという。