ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞などで報道された芸能ニュースをコラムニストの木村隆志が、「芸能界のしがらみ無視」で厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースをサクッとつかめる。
■5位:仰天目撃! さんま&カトパン、まさかのNYデート。最後の恋か!?
『女性セブン』がいかにも「ウソでしょ」とツッコんでしまうデートを報じた。明石家さんま(62)と加藤綾子(32)が、極秘ニューヨークデートをしていたというのだ。
9月のある日、2人はニューヨークの人気レストランで会い、楽しげに食事。さんまは例年、夏休みをニューヨークで過ごしていて、そこに同期のフジ・椿原慶子アナと旅行中のカトパンが合流。オフの日に遠い地でわざわざ会うのだから、恋仲でなくても、絆の深さがうかがえる。
2人は年の差30歳だが、これまで共演番組で「さんまがカトパンにアプローチして断られる」というシーンが何度となくあった。さらに、「今年7月に開かれたさんまの誕生日パーティーでプロポーズしたが断られて落ち込んでいた」という報道も……。
もともと、さんまは後輩芸人やスタッフに声をかけるなど面倒見のよさで知られるだけに、恋仲は考えにくい。ただ、一方で「カトパンは毎年さんまに手作りのプレゼントをあげている」「レギュラー番組が同じで、長期休暇のタイミングも合うだけに、この先距離が縮まってもおかしくない」という見方もあるらしい。
それにしても、「どんなことでも笑いにつなげてしまう」、さんまがカトパンとのデートにふれないのはなぜなのか。これまでハニートラップに引っかかり続けた過去を踏まえると、まったく下心がないわけではないだろう。
■4位:堤真一、次女誕生で決断。大河ドラマ主役より家族の時間!
『女性自身』が堤真一(53)の次女誕生を写真つきで報じた。9月中旬の朝8時半ごろ、都内の有名私立幼稚園に堤の姿が。長女(3)を送っていたのだが、そこに16歳年下の美人妻もいて、赤ちゃんを抱っこしていたのだ。まだ公表していないが、今年の春ごろに誕生したという。
その後、堤夫妻はデパートへ。「よく泣きまちゅねー」と赤ちゃん言葉で話しかけたり、子供服売り場で買い物したり、堤は終始パパの顔に。ランチを楽しんだあと、再び長女の幼稚園へ迎えに行くなど、家族4人の時間を大事にしている様子がうかがえた。
ここで気になるのは、「第2子誕生を公表していないのは、大河ドラマ『西郷どん』の主演オファーを辞退したばかりだからでは?」という噂。辞退の理由は「本人の意向」としか報じられていないが、時期が重なるだけに無関係とは考えにくい。何せ大河ドラマの主演となれば、ほとんど家を空けることになってしまうからだ。ただ、それでも映画・ドラマ・舞台とスケジュールが埋まっているのは、「さすが堤真一」としか言いようがない。
「第2子誕生を機に住まいも引っ越しした」というから、よく働く上に家族思いの満点パパなのではないか。
■3位:合流か残留か? ジャニーズを秤にかける中居正広の「黒い影」
『週刊女性』がいかにも“らしい”見出し、「合流か残留か ジャニーズまでも秤にかける中居正広の黒い影」と報じた。ちなみに、サブタイトルは「脱退3人への“餞別”は手切れの証か」「元マネージャーも『何を考えているのかわからない…』」。昨年、さんざん中居をホメたたえていたことを思えば、真逆のバッシング記事と言える。
先日、「稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)がジャニーズ事務所を退社した際、中居正広(45)が高級バッグと服を贈った」という美談が報じられたばかり。しかし、同誌は「手切れの品では」という説を掲げる。「退社してすぐにコンタクトを取ってきた」「服やバッグは旅立ちをにおわすアイテム」と、その理由まで挙げていた。
さらに、「『彼(中居)が人身御供になったことで脱退組の活動が保証された』と言われていますが、とんでもない。逆に、合流か残留かの選択肢を持っていて、ジャニーズをも秤にかけている」「中居の暗躍はジャニーズも、元マネージャーや元メンバーも把握できていない」という関係者コメントを紹介。よくここまで書くな……と思っていると、最後にオチがあった。
「中居の番組ひとつで成り立っている制作会社もあり、残留はジャニーズや元メンバー、番組スタッフと、すべてがうまく回るように熟考した決断」というスタッフの声を上げつつ、「白と黒、どちらが本当の中居なのだろうか」とトーンダウンして締めくくった。こんな玉虫色の書き方は、女性週刊誌ならではのエンターテインメントに過ぎない。SMAPのファンも過敏に反応するのではなく、気楽に楽しんでしまえばいいのではないか。
■2位:元SMAPの3人がファンサイトを開設! 早くも番組共演が決定
今月8日にジャニーズ事務所を退社したばかりの稲垣、草なぎ、香取が22日、公式ファンサイトを開設。サイト名は「新しい地図」で、3人のプロフィールやファンクラブ入会案内、「10月16日本格始動」という予告がつづられていた。
同サイトについて、「新しい地図は皆さんと一緒につくる集いの場所です!その地図は、まだ、真っ白です。皆で面白いこと、為になること感動すること、その他いっぱいいっぱい、その地図に入れていきましょう!」と説明。ロゴマークを見ると、「東西南北を表す“N”“E”“W”“S”に、地図の“MAP”を足すと“SMAP”」「“N”“E”“W”が逆向きで、“S”だけ通常の向きで書かれていることから、“新しくない=変わらない”SMAP」と2つの解釈ができる。
意味深なのは、50秒間の動画。そこには「逃げよう。自分を縛りつけるものから。ボーダーを超えよう。塗り替えていこう。自由と平和を愛し、武器はアイデアと愛嬌。バカにされたっていい。心をこめて、心を打つ。さあ、風通しよくいこう。私たちは、新しい地図」というメッセージが発信されている。映像やフレーズの世界観から「香取が手がけたのでは?」と感じさせるが、いずれにしても、心がクリアになり、状況が好転しているのは間違いない。
さらに10月4日、香取がレギュラーを務める『おじゃMAP!!』に草なぎがゲスト出演することが明らかになった。独立からわずか1カ月でのテレビ共演。ファンにとっては、今後に期待が広がる第一歩となった。
■1位:安室奈美恵が引退へ!「美学」「劣化嫌い」「長男成人」憶測飛び交う
今週の1位はこれしかないだろう。「安室奈美恵(40)が2018年9月16日で引退」。安室は40歳の誕生日を迎えた20日18時50分、公式サイトで引退を電撃発表した。
もともと安室は、「コンサートにMCを入れず、歌とダンスだけで構成」「テレビ番組には出ない」などのストイックさで知られていたが、身の引き際もアーティストというより、アスリートのような潔さを感じさせる。引退の理由は、「『40歳になったら引退』という美学を貫いた」「負けず嫌いで『劣化した』と言われるのを嫌った」「デビュー25周年と、長男が来年5月に成人するという人生の節目」などと報道されているが、どれも憶測にすぎない。ただ、「安室が強い意志を持ち、それを貫ける女性」なのはまぎれもない事実だろう。
思えば人気絶頂の20歳で結婚し、出産のため休業したのも、強い意志によるものだった。その後、母が殺害される事件が起き、セールスが落ち「人気低迷」と報じられる苦しい時期が続いたが、自力で乗り越えたことで、さらにカリスマ性がアップ。バラエティ番組で面白おかしく話し、プライベートをひけらかすアーティストが多い中、異彩を放っているだけに引退はインパクトが大きい。
今後は、集大成のベスト盤リリース、日本全国とアジア各国へのツアーなどが予定されているが、早くも「引退後は京都移住へ」「音楽プロデューサーと再婚か」なんて報道が出たように、一年前のSMAPと似たフィーバーがあるだろう。SUPER MONKEY'S時代の姿を思い出すと寂しさはあるが、来年9月、どんなラストを見せて伝説となるのか、楽しみだ。
□おまけの1本「泰葉が謎のイラン人と再婚! 先週の脅迫状報道に伏線が」
おめでたいのに、これほど嘲笑が飛び交うニュースも珍しい。20日、泰葉(56)がイラン人会社経営者のメィヒディ・カーゼンプールさん(36)との婚約会見を開いた。
報道陣からの祝福を受けた泰葉は、「感無量だわ……。彼は優しくて寛大な人です」と瞳をウルウル。一方、14日に来日したばかりというメィヒディさんは、「心の優しい女性。一緒にいることをうれしく思う」とコメントした。ツッコミどころだらけだが、メィヒディさんが穏やかな人だったことにホッとさせられる。
2人は今年4月にフェイスブックで知り合い、ビデオチャットのやり取りで交際に発展。今後は結婚に向けて、メィヒディさんは泰葉の母・海老名香葉子さんと対面し、泰葉もイランを訪れる意向という。さらに泰葉は「イスラム教に入信する」と宣言するなど、愛の深さをアピールした。
しかし、泰葉は先週の『週刊女性』で、「元マネージャーが怒りの告訴! 泰葉が自宅に送りつけた出刃包丁、脅迫状、犬のフン」という記事を書かれたばかり。しかも泰葉は、この報道を全面的に認めていた。気になるのは、その脅迫状に「イラン人がおまえ(元マネージャー)をやりにいく」と書かれていたこと。イラン人とは、まさかメィヒディさんのことか!?
彼は豚肉を食べないイスラム教の信者だが、かつて元夫・春風亭小朝(62)に放った迷言「金髪豚野郎」が微妙にリンクしていることに、笑いを誘われた。
■著者プロフィール
木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。