俳優の船越英一郎が24日、テレビ東京系ドラマ特別企画『テミスの剣』(9月27日21:00~)の製作発表記者会見に、上川隆也、伊東四朗、原作の中山七里とともに登場した。
作品にちなみ、信念について聞かれた船越は「座右の銘でもいいですか?」と前置き、「『悪くても感謝』という言葉を、いつも自分の隣に携えております」と明かした。
船越は「世の中にはいろんなことが起きます。素敵なこともあればとんでもない悪いことも起きます。自分が想像しないような事態も起きます」とたたみかけ、「悪いことが起きても全部それに感謝しよう」と説明する。「いろんなことが起きて、それを一つ乗り越えると、乗り越える前よりも素敵な自分や強くなった自分がいて。強くなれば人に対して想いを寄せていくこともできるようになる。その優しさも大きくなっていくような気がします」と持論を展開した。
さらに船越は「ひどいことを言われても、言われた人に感謝してしまおう」と真摯に語る。「お金を落としても、落としたことに感謝しよう。今日1万円落としたら、絶対に落とすまいと思って、100万円のお財布を落とさないで済むかもしれませんからね」と冗談めかして例え、拍手が起こっていた。
現在、妻の松居一代と離婚調停中の船越だが、会見終了後レポーターから松居の名を出されると「悪くても感謝ですね。それに尽きます」と懐の深い対応。騒動を乗り越えられそうかという問いかけには「そうですね」と笑顔を見せた。
同作は、『さよならドビュッシー』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビューした中山七里による同名小説を実写化。刑事・渡瀬(上川)が、20数年にわたり事件の真相を追い求め、強引な自白や組織の闇に迫っていく。テミスとは、ギリシャ神話に登場する法律の女神で、最高裁判所にテミス像が置かれている。