いすゞ自動車は22日、「第45回 東京モーターショー2017」に、デザインコンセプト「FD-SI」や、「ISUZU 6×6」「エルフ EV」を含む8台の車両と4基のパワートレインなどを出品すると発表した。今年の東京モーターショーは東京ビッグサイトで10月25日から開催。10月28日から11月5日まで一般公開される。
同社は今回、「運ぶの時代に、できること。」をコンセプトワードに設定。「運ぶ」ことの存在感が増しているこの時代、創立80周年を迎えた同社ができることとして、世界中の「運ぶ」を支えている同社の商品や「運ぶ」を止めないための稼動サポートの展示を実施する。また、近い将来、あるいは未来それぞれの時代の「運ぶ」への提案として、デザインコンセプト「FD-SI」や「ISUZU 6×6」「エルフ EV」などを紹介する。
デザインコンセプト「FD-SI」は未来の配送をコンセプトに、宅配ネットワークを新たな視点で見直し、わくわくするような未来の「運ぶ」を表現。昆虫などの生物に見られる群知能に着目して集配方法に応用し、エクステリアは蜂の巣をモチーフにしたバイオデザインを取り入れ、カーゴは強度とスペース効率のバランスに優れるハニカム構造、積荷も6角形の専用ボックスを重ねた荷姿とした。キャビンはインパネ中央に操作機能を集約し、格納式ステアリングを搭載。シートはセンターに配置し、よりスムースなドライバー導線および快適な操作性と居住性を兼ね備えている。
「ISUZU 6×6」は高走破性を確保するために、全軸シングルタイヤと全軸駆動タイプの六輪駆動(6×6)を採用。最低地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルは一般車よりも高く設計し、不整地走破性、軟弱地通過性、地形障害通過能力が高く、その踏破性能と登坂性能で広域林野火災や豪雨による浸水などの大きな災害に対応可能とした。
「エルフ EV」は同社が提案するEVトラック。ゼロエミッションや低騒音など、環境と人にやさしいことはもちろん、商用車にとって大切な架装物も電気で動かせる。大容量バッテリーを搭載し、次世代の急速充電技術などに対応することで「働く車」として十分な性能を兼ね備え、これからの時代の「運ぶ」を支える新しい商用車とされている。
その他、大型トラック「ギガ」、中型トラック「フォワード」、小型トラック「エルフ」のいすゞ80周年記念モデルや、アジア・オセアニア・中近東・中米などで展開し、各国のニーズに応えるPPV(パッセンジャーピックアップビークル)「MU-X」も出品する。