ドイツのBMWはこのほど、電気自動車「i3」にデザインの変更など改良を施し、ラインアップにスポーツバージョンの「i3S」を追加すると発表した。「i3S」はモーターをハイパワー化し、最高回転数付近では「i3」より出力が40%向上している。
「i3」はエクステリアを変更し、フロント・エプロンとリヤ・エプロンが新しいデザインとなった。車幅の広さを強調し、スポーティーかつ安全な走行特性をアピールしている。ボディカラーには、新たに「メルボルン・レッド・メタリック」と「インペリアル・ブルー・メタリック」を追加した。
新たに追加された「i3S」は、「i3」の170PSよりハイパワーな184PSを発揮するモーターを搭載。さらに、モーターコントロールの変更や専用低摩擦ベアリングの採用などにより、電気モーターが苦手とする高回転域での出力特性を改善した。この改良型ドライブシステムにより、モーターの最高回転数付近での出力とトルクは「i3」より最大40%アップしている。
足回りは専用のスプリング、ダンパー、スタビライザーを含むスポーツ・サスペンションとし、ドライビング・パフォーマンス・コントロール・スイッチをSPORTモードにすれば、よりクィックなステアリング特性となる。「i3S」の0-100km/h加速は6.9秒で、最高速度は160km/h。「i3S」にもレンジエクステンダー搭載モデルが用意され、航続距離は非搭載モデルの180kmに対し、330kmとなっている(欧州仕様)。