アウディ ジャパンは20日、プレミアムミッドサイズSUV「Q5」とそのスポーツバージョン「SQ5」をフルモデルチェンジし、10月2日から販売開始すると発表した。新しいモジュラーテクニカルプラットフォーム「MLB evo」を採用し、大幅な軽量化を果たした。
新型「Q5」は、新しい「MLB evo」のモジュラープラットフォームをベースに、デザインとメカニズムを一新した。ボディサイズは若干拡大しながら、徹底した軽量設計により、車両重量を従来型比60kg削減している。
エンジンは最高出力252PSを発揮する2.0TFSIで、7速Sトロニックを組み合わせ、クワトロ4WDシステムにより4輪を駆動する。従来モデルよりパワーアップしながら、同時に効率化も図った。車両の軽量化と相まって、燃費は11%改善している。新開発の電動パワーステアリングと、前後に5リンクのサスペンションも採用。ハンドリングと乗り心地を高度なレベルで両立させた。オプションで新開発のエアサスペンションも設定される。
安全技術では、歩行者検知機能付き衝突軽減システム「アウディプレセンスシティ」などの予防安全システムに加え、「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」を全車に標準装備。デジタル多目的ディスプレイ「アウディバーチャルコクピット」や「マトリックスLEDヘッドライト」などが「Q5」シリーズで初めて設定された。
「Q5」のスポーツバージョンである「SQ5」も、同時にフルモデルチェンジした。「Q5」と同じく新しい「MLB evo」のモジュラープラットフォームを採用し、こちらは70kgもの軽量化を果たしている。新設計された3.0TFSIエンジンは、過給システムを従来の機械式スーパーチャージャーからターボチャージャーに変更。最高出力354PSを発揮し、レスポンスも向上している。
エクステリアには専用のシングルフレームグリル、20インチアルミホイールなどを採用。インテリアはステアリングホイールとシートに施された対照色の飾りステッチ、カーボン仕上げのデコラティブパネルなどにより、スポーティな雰囲気としている。
また、新型「Q5」の発売を記念し、限定モデル「Q5 1st エディション」も発売される。Sライン仕様のエクステリアや20インチアルミホイール、パーシャルレザーのシートなど、内外装に特別な装備を多数追加した。
各モデルの価格は、「Q5 2.0 TFSI クワトロ」が657万円、「SQ5」が887万円。限定モデル「Q5 1st エディション」は、アイビスホワイトが704万円、メタリックカラーが713万円で、250台の限定販売となっている(価格はすべて税込)。