財務省は9月20日、2017年8月の貿易統計(速報、通関ベース)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1,136億円の黒字となった。黒字は3カ月連続。米国向けの自動車輸出やアジア向けの半導体等電子部品輸出が好調だった。
自動車輸出額、前年比14.5%増
輸出額は前年同月比18.1%増の6兆2,780億円と9カ月連続の増加。品目別では、自動車が同14.5%増、半導体等電子部品が同19.1%増、自動車の部分品が同18.1%増などとなった。
輸入額は同15.2%増の6兆1,644億円と8カ月連続の増加。品目別では、石炭が同69.9%増、液化天然ガスが同27.4%増、原粗油が同14.3%などとなった。
地域別にみると、対米国は、輸出額が同21.8%増の1兆1,835億円、輸入額が同5.7%増の6,487億円で、5,347億円の黒字。黒字額は2カ月連続で増加した。
対EUは、輸出額が同13.7%増の6,718億円、輸入額が同12.3%増の7,563億円で、846億円の赤字。赤字は2カ月ぶりとなる。
対アジアは、輸出額が同19.9%増の3兆5,102億円、輸入額が同13.8%増の2兆9,958億円で、5,145億円の黒字。黒字は7カ月連続となる。
対中国は、輸出額が同25.8%増の1兆2,189億円、輸入額が同11.0%増の1兆4,588億円で、2,398億円の赤字。赤字は6カ月連続となる。