英国ジャガー・ランドローバーはこのほど、次世代のニーズに応えるモビリティとして、オンデマンド・ビークル・コンセプト「FUTURE-TYPE」を発表した。完全自動運転やコネクテッド技術、世界初のインテリジェント・ステアリング・ホイール「Sayer」などを採用している。
「FUTURE-TYPE」は、無人で走行できる完全自動運転を搭載したEVで、取り外して携帯することが可能で人工知能を備えたインテリジェント・ステアリング・ホイール「Sayer」の採用を最大の特徴としている。自宅のリビングでくつろぎながら「Sayer」に指示するだけで、目的地の設定が可能。あとは「FUTURE-TYPE」に乗り込むだけで目的地まで自動的に走行する。
「Sayer」は音楽をかけ、レストランを予約し、さらには冷蔵庫の中身まで把握することもできるという。「Sayer」は車にとっての鍵となるだけでなく、同社のオンデマンド・サービス・クラブのメンバーカードとしての役割も担う。クラブのメンバーになると、自分が車の唯一のオーナーになるか、またはコミュニティの人々と共有するかを選択することができる。車を所有する時代から、ステアリングホイールのみを所有する時代になると同社では提案している。
「FUTURE-TYPE」は他の車と相互通信できる技術も搭載しており、車間距離や車線変更、交差点や分岐点などの走行をより安全で効率的に行うことができる。車幅を狭くデザインしており、道路や駐車場の占有スペースも最小限に抑える。