タレントの所ジョージがこのほど、東京・麹町の日本テレビで、同局系科学バラエティ番組『所さんの目がテン!』(毎週日曜7:00~)の取材に応じ、約30年にわたって続く番組への思いを語った。

所ジョージ

1989年10月にスタートした同番組は、来年で放送30年目に突入。その秘けつについて聞かれると、「朝7時だからいいんだと思うんです。朝って茶の間も張り切ってないし、朝ぼらけ状態で精神的にもモヤがかかってるから、すごくやりやすい。オープニングコントなんて、ゴールデンじゃもたない」と分析し、「他にも朝の番組やりたいなって思いますもん」と意欲を示した。

また、30分番組というフォーマットについて、「やった感がないまま(収録)が終わっちゃうんですよ。NHKの『所さん!大変ですよ』も30分なんで、あれも手応え感じないまま終わる」と明かしながら、「最近3時間スペシャルとかがいっぱいあるから、逆に今は30分の方がスペシャル感があるよね」と、その希少性を確認した。

この30年での番組の変化を聞かれると、「昔は『いい結果』を求めて番組を作ってたんだけど、今はそう出ない場合もあるので、それを正直に出してるんじゃないですかね。それで、もっと茶の間に"本当のこと"が伝わるようになった」と感じているそう。また、「この番組をやっているおかげで、他の実験番組を厳しい目で見るようになったよね」とも話した。収録の合間には、前室にいる専門家に質問をぶつけているそうで、いつまでも好奇心が衰えない様子を伺わせた。

今回、番組では30年記念に向けたプロジェクトを立ち上げ、その一環として、所が番組テーマソングを書き下ろし。24日の放送から流れる新エンディングテーマ「未来」と、長期シリーズ企画「田舎暮らし・かがくの里」のテーマソング「忘れられた桃の木」で、番組側から制作を依頼されたのはこの2曲だが、所は「『2曲で済ませないよ、俺は』っていう意地悪な私がいるわけですよ。結果10曲くらいになって、頼まれてもいないのに作って、CDにするということですね」と、年内に発売されるアルバムをしっかりアピールした。

しかし、長年一緒にやってきたスタッフが、曲制作を依頼してくることに喜びも感じながら、「やつらが俺のことに近づきすぎてるよね。私が心を許すもんだから、どっかで『冗談じゃないよ』って言わないとね」と、警戒心も見せていた。