テオ・ヤンセン沖縄展覧会実行委員会は10月3日~11月11日、「テオ・ヤンセン展覧会 in 沖縄2017」を、沖縄県県立博物館・美術館(沖縄県那覇市)にて開催する。
同展は、「進化人工生命体=ストランドビースト」を生み出したテオ・ヤンセンの作品展。現代のレオナルド・ダ・ビンチと称されるアーティスト、テオ・ヤンセンが創造するストランドビーストを、単なる美術展ではなく、生命論や物づくりなどの科学的な視点や、自然との調和や造形美などの 芸術的観点から観覧できるという。さらに沖縄の地域特性を踏まえながら、 子どもたちの夢や想像力を育み、未来を創造するきっかけに寄与する、としている。
テオ・ヤンセンはオランダを拠点に活躍し、国際的に高い評価を受けている現代アーティスト。彼が創造したストランドビーストたちは、海岸に吹く風を動力にして、自ら砂浜を歩くことができ、今でも進化し続けている。
沖縄初開催となる同展では、新作を含め15作品程度の美術館展示と、砂浜や各所でのデモンステーション走行「リ・アニメーション走行」、アーティスト本人のサイン会や講演会を予定。この生命体がどのように生みだされ、動き出すことになったのかビーストたちの進化の過程をはじめ、実際に動く姿を観覧することができる。
今回は目玉である新作ビーストはもちろん、旧作ビーストの中でも人気の高い大型ビースト(全長12m)などを展示。日本初上陸の新品「アニマリス・ブルハス・プリムス」や、現実世界へ飛び出した最初のビースト「アニマリス・ヴァルガリス」(パネル展示)、上部に突き出ているのは風を受けるための背びれで、木材やスチールの身体を持つ巨大な歩行ビースト「アニマリス・リノセロス・トランスポルト」(ミニサイズで展示)を展示する。
ほかにも、推進の効率化へとどこまでも進化した「アニマリス・ユメラス」(同展リ・アニメーション作品)、過去最大級の双胴体ストランドビースト「アニマリス・シアメシス」(同展リ・アニメーション作品)などが登場する。また、構想時のラフスケッチや、動きの秘密が分かる模型など、約50点も紹介する。
開催日時は10月3日~11月11日9時~18時(入館は17時30分まで)。金・土曜日は 9時~20時(入館は19時30分まで)。会場は沖縄県立博物館・美術館(沖縄県那覇市おもろまち)。観覧料(税込)は、大人/1,200円(前売り1,000円)、高校生・大学生/800円(前売り700円)、小中学生/600円(前売り500円)。