キヤノンは13日、4K/60pの撮影が可能なビデオカメラ「iVIS GX10」を発表した。11月上旬の発売を予定しており、希望小売価格は248,000円(税別)。

iVIS GX10

「iVIS GX10」は、同日発表の業務用4Kビデオカメラ「XF405」「XF400」と同等の画質で撮影できるハイアマチュアユーザー向けの製品だ。

iVIS GX10

新開発の4K対応光学15倍ズームレンズを搭載し、25.5mm~382.5mm相当(35mm判換算)の焦点距離をカバーする。全ズーム域で4K UHD(3,840×2,160ドット)/60pの映像を撮影できるほか、フルHD解像度では120pのハイフレームレート撮影にも対応する。

レンズ構成は14群18枚で、非球面レンズとスーパーUDレンズにより、色収差の低減と解像度を両立する。日差しが強い屋外撮影時に、絞りを開けて背景をぼかせる回転式NDユニットを内蔵。濃度は専用ボタンから1/4、1/16、1/64の3段階を切り替えられる。絞り羽枚数は9枚の虹彩絞り。

センサーは新開発の1.0型CMOSセンサーで、映像処理プラットフォームには「デュアル DIGIC DV 6」を採用。暗い場所でもノイズの少ない映像を撮影できる。ダイナミックレンジが800%と広く、高輝度部を滑らかに圧縮する「Wide DR」により、明暗の差が激しい場所でも白とびを抑えた映像を撮影可能。

AF機能も充実しており、滑らかに動く「デュアルピクセル CMOS AF」により動画撮影時のフォーカスがスムーズ。タッチパネルを使ってのピント合わせも可能。動体へピントを合わせ続けるコンティニュアスAFを、撮像画面の縦横約80%の測距エリア内で操作できるほか、コンティニュアスAFと顔検出AFの併用もサポートする。

マニュアルフォーカス時は、ピント合わせをサポートする「デュアルピクセルフォーカスガイド」機能も利用可能。手ブレ補正機能は、5軸(回転軸 / 水平回転軸 / 縦回転軸 / 上下 / 左右)で、歩きながら撮影しても安定した映像を撮影できる。

主な仕様は下記の通り。

  • 撮像素子:1.0型CMOSセンサー、有効829万画素
  • 焦点距離:25.5~382.5mm(35mm判換算)
  • 最至近撮影距離:通常約60cm、ワイドマクロ約1cm
  • モニター:3.5型、約156万ドット
  • EVF:0.24型、約156万ドット
  • 記録メディア:SD/SDHC/SDXCメモリーカード (スロット2基装備)
  • 動画記録形式:MP4(MPEG-4 AVC/H.264)
  • 無線LAN:IEEE802.11ac/a/b/g/n(2.4GHz / 5GHz)
  • 本体サイズ:約W135×H97×D214mm
  • 重さ:約1,140g

同日発表の「XF400」との違いは、INPUT端子(着脱式ハンドル含む)とEthernet端子、IRモードが非搭載であること、ミニアドバンスドシューを搭載していること。

iVIS HF G21

フルHD対応の「iVIS HF G21」も同時発表。こちらの発売日は9月22日、希望小売価格は99,880円(税別)となっている。光学20倍モデルで、1/2.84型CMOSセンサーを採用する。有効画素数は約291万画素。手ブレ補正機能は、5軸(回転軸 / 水平回転軸 / 縦回転軸 / 上下 / 左右)で、絞り羽枚数は8枚の円形絞り。ダイナミックレンジは600%となっている。

iVIS HF G21