マツダは14日、新型3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」の発表会を都内で実施した。同社の国内向けSUVラインアップの最上位モデルとされ、2012年の導入以降で最も大きな改良を加えたクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を搭載。9月14日から全国のマツダ販売店で予約受注を開始し、12月14日に発売される。
多人数乗用車の新たな選択肢としてマツダが提案する新型「CX-8」は、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」を全面的に採用し、「上質かつ洗練されたデザイン」「街乗りから高速走行まで余裕のある走り」「3列目を含むすべての乗員が楽しめる快適性と静粛性」を特徴としている。デザインは「タイムレス エッジー」をコンセプトに、国内における最上位SUVとしての風格や質感にこだわり、インテリアも色・素材のひとつひとつにまで吟味を重ねたという。
パッケージングは「人間中心」の設計思想の下、3列シートSUVの使いやすさを追求。乗員全員が会話を楽しみながら移動時間を過ごせる静粛性も確保する。さまざまな積載物に対応できるシートアレンジ機能も備え、多様なカーライフスタイルをサポートする。力強いパフォーマンスと優れた環境性能を両立させたクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」をはじめ、マツダ独自の技術「G-ベクタリングコントロール」も搭載され、乗員全員が街乗りから長距離ドライブまで楽しめる車となった。
「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」の安全思想の下で開発され、ドライバーの認知・判断・操作をサポートする先進安全技術「i-ACTIVSENSE」は全車に標準装備。経済産業省や国土交通省が普及啓発を推進する「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に全機種が該当するとのこと。新開発の「360°ビュー・モニター」も設定し、駐車時や狭い路地でのすれ違いなど、さまざまな状況で安心・安全な運転をサポートする。
発表会で登壇したマツダ代表取締役社長兼CEOの小飼雅道氏は、新型「CX-8」について「新しいライフスタイルを求める日本のお客様とともに、新しい市場を創造する意気込みをもって開発しました」と話す。日本におけるファミリー乗用車の市場はミニバンを中心に成熟したが、近年は日本人の価値観の変化もあり、「気の合う仲間たちと仕事や趣味を楽しみ、自分らしいライフスタイルを追求する」人々も増えているという。
「3列目にも大人がしっかり乗車できる最大7人乗りのパッケージングを実現するとともに、1人の時間にドライブに出かけたくなるような個性的なスタイリング、質感の高さ、優れたダイナミック性能を提供するCX-8は、お客様の自分らしいライフスタイルを強力にサポートする『走る歓び』にあふれたクルマです」と小飼氏。「マツダはミニバンに代わる新たな市場の創造に挑戦します。CX-8により、お客様に新たな選択肢を提供できるようになりました。異なるライフスタイルにおいてもマツダ車を選んでいただけるように、お客様と強い絆で結ばれたブランドとなることを今後もめざしていきます」と述べた。
新型「CX-8」の価格は「XD」319万6,800円(2WD・FF)・342万9,000円(AWD)、「XD PROACTIVE」353万7,000円(2WD・FF)・376万9,200円(AWD)、「XD L Package」395万8,200円(2WD・FF)・419万400円(AWD)。価格はすべて税込。月間販売台数1,200台を計画している。