イノベイジは9月12日、運営する脳トレーニングジム「ブレインフィットネス(R)」にて実施した、「脳の健康」に関する意識調査の結果を発表した。調査は8月25日~27日、40歳~69歳の男女312名(男女各年代52名ずつ)を対象に、インターネットで行われた。
加齢による衰えは避けられないもので、計算ミスや記憶違い、言われたことが思い出せなくなっている自分に、ある日ふと気付く人も多いだろう。60歳を過ぎても働くことが当たり前になりつつある今、脳の健康を維持することは、会社にとっても自身にとっても大きな課題と言えるのではないだろうか。同調査では、そんな脳の健康管理に対する意識や取り組み状況についてまとめている。早速、結果を見ていこう。
67.6%が物忘れを実感
調査ではまず、物忘れを実感しているか聞いたところ、67.6%が「実感している」と回答。その割合は、特に60代以上で高く、73.1%に達した。
また、実感するようになった年齢は平均で47.0歳。年代別にみると、40代が38.3歳、50代が45.4歳、60代が57.4歳と、年齢が上がるに連れて、物忘れを実感し始めた年齢も上がっていることがわかった。
知覚・認知機能の衰え、60代で顕著
次に、もの忘れ以外の知覚・認知機能に関する衰えについて調査を実施した。その結果、「衰えた」と回答した人の割合(衰えたと思う+まあ衰えたと思う)は、「視力」(79.5%)、「計算力」(60.2%)、「集中力」(60.3%)、「作業記憶」(60.0%)、「分割的注意力」(52.2%)で半数を超えた。
年代別にみると、全15項目のうち、11項目で60代が最も高い結果に。また、「衰えを実感している」「まあ実感している」にチェックした項目数は、40代では平均6.3個、50代では6.6個であったのに対し、60代では7.8個だった。
脳の健康管理は39歳以前から
次に、「脳の健康管理は何歳ごろから取り組むべきだと考えますか?」と尋ねたところ、「39歳以前」(21.5%)が最も多く、次いで「40代前半」(19.9%)、「50代前半」(18.3%)、「40代後半」(15.8%)と続き、全体の3/4以上が「50代前半」までに取り組むべきだと考えていることがわかった。
脳の健康管理が必要な理由としては、年代にかかわらず、「家族や親せきに迷惑をかけないため」「趣味や娯楽などを続け、人生を謳歌し続けるため」「経済的にも仕事を続ける必要があるため」が上位となった。